今回の曲のタイトルは、「Seven Nation Army」です。直訳すると、「七つの国の軍隊」です。
The White Stripes(ザ・ホワイト・ストライプス)は、アメリカ・ミシガン州デトロイト出身のジャック・ホワイトとメグ・ホワイトによる2人組ロックバンドで、1997年に結成されました。「Seven Nation Army」は2003年2月にリリースされた4枚目のスタジオアルバム『Elephant』のリードシングルです。オーストラリアでシングルチャート1位、イギリスでは7位を記録し、2004年のグラミー賞では最優秀ロック・ソング賞を受賞しました。ガレージロックとブルースロックを掛け合わせたサウンドが特徴で、歌詞には外の世界からの批判や詮索から逃れたいという孤立感と反抗心が描かれています。
【直訳のポイント】タイトル「Seven Nation Army」は、幼いジャック・ホワイトが「Salvation Army(救世軍)」を聞き間違えた言葉に由来しており、直訳の「七つの国の軍隊」とは意味が異なる点に注目です。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Seven Nation Army – The White Stripes
[Verse 1]
I’m gonna fight ‘em off
やつらを追い払ってやる
A seven-nation army couldn’t hold me back1hold back
[句動詞]「引き留める・阻む」の意。hold+backで前進や行動を妨げることを表すイディオム。
七国の軍隊だって、俺を止めることはできない
They’re gonna rip it off2rip off
[句動詞・俗語]文字どおりは「引き裂く」だが、転じて「奪う・横取りする」を意味するスラング。
やつらはそれを奪い取ろうとしている
Takin’ their time right behind my back3behind my back
[イディオム]「自分の背後で」→「自分の知らないところで・こっそりと」を意味する慣用表現。
俺の知らないところで、じっくりと時間をかけながら
And I’m talkin’ to myself at night because I can’t forget
忘れられなくて、夜ひとりごとをつぶやいている
Back and forth through my mind, behind a cigarette4behind a cigarette
[詩的表現]「タバコの煙の背後に隠れながら」→ 独り煙草を吸いながら物思いにふける様子を表す詩的な言い回し。
煙草の煙の向こうで、頭の中を行ったり来たり
And the message comin’ from my eyes says, “Leave it alone”
俺の目が語るメッセージはこうだ、「放っておけ」と
[Instrumental Break]
[Verse 2]
Don’t wanna hear about it
そんな話は聞きたくない
Every single one’s got a story to tell
誰もがそれぞれ語るべき話を持っている
Everyone knows about it
誰もがそれを知っている
From the Queen of England to the Hounds of Hell5Hounds of Hell
[名・文化]「地獄の猟犬」を指す英語圏の慣用表現。「女王から地獄の猟犬まで」=最も高貴な者から最も卑しい者まで、あらゆる存在という意味。
イングランド女王から地獄の猟犬まで
And if I catch it comin’ back my way, I’m gonna serve it to you6serve it to you
[動・俗語]「提供する」→「報いを食らわせる・思い知らせる」という意の俗語。相手に制裁を与えることを指す。
もしそれが戻ってきたら、あなたに思い知らせてやる
And that ain’t what you want to hear, but that’s what I’ll do
それはあなたが聞きたくないことかもしれないが、そうするつもりだ
And the feelin’ comin’ from my bones7bones
[名・慣用]「feel it in one’s bones」(骨で感じる)というイディオム由来。理屈ではなく直感・本能的な確信を表す。 says, “Find a home”
骨の髄から湧き上がる感覚が「帰る場所を見つけろ」と囁く
[Guitar Solo]
[Verse 3]
I’m goin’ to Wichita8Wichita
[固有名詞]アメリカ・カンザス州の都市。米国中西部に位置する農業と工業の街。
ウィチタへ行くんだ
Far from this opera forevermore
このオペラから永遠に遠く離れて
I’m gonna work the straw9work the straw
[句動詞・農業用語]「藁を相手に働く」→ 農場での藁の収穫・脱穀など、肉体的な農作業に従事すること。
藁を相手に汗を流すんだ
Make the sweat drip out of every pore
あらゆる毛穴から汗が滴り落ちるように
And I’m bleedin’ and I’m bleedin’ and I’m bleedin’ right before the Lord
そして俺は血を流し、血を流し、血を流す――主の御前で
All the words are gonna bleed from me and I will think no more
すべての言葉が俺の中から血のように流れ出て、もう何も考えられなくなる
And the stains comin’ from my blood tell me, “Go back home”
血から生まれた染みが俺に告げる、「家に帰れ」と
Writer(s): Jack White
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Seven Nation Army」はどんな曲ですか?
「Seven Nation Army」は、アメリカのロックデュオ、ザ・ホワイト・ストライプスが2003年にリリースした楽曲で、アルバム『Elephant』からの先行シングルです。あの印象的なベースのようなリフは、実はジャック・ホワイトがギターをオクターバーというエフェクターに通して演奏しているもので、翌2004年にはグラミー賞「最優秀ロック・ソング賞」を受賞しました。現在ではサッカースタジアムや各種スポーツイベントで世界中のファンが口ずさむ「アンセム」として定着しており、Spotifyでの再生回数は10億回を超えています。
「hold back」はどういう意味ですか?
「hold back」は「抑える」「我慢する」「引き止める」といった意味を持つ句動詞です。この曲の歌詞では、噂や批判、周囲からのプレッシャーに対して「もう黙っていられない」「感情を押さえきれない」というニュアンスで使われています。日常会話でも “I couldn’t hold back my tears.”(涙をこらえられなかった)のように感情を抑制する場面でよく登場するので、ぜひ覚えておきましょう。
「rip off」はどういう意味ですか?
「rip off」は「だます」「ぼったくる」あるいは「盗む・パクる」という意味のスラング表現です。この歌詞の文脈では、誰かに利用されたり、不当な扱いを受けたりするイメージが込められています。例えば “That store totally ripped me off.”(あの店にぼったくられた)のように使います。名詞形の「rip-off」も「ぼったくり」「パクり作品」という意味でよく使われますよ。
「behind my back」はどういう意味ですか?
「behind my back」は直訳すると「私の背中の後ろで」ですが、転じて「陰で」「こっそりと」「私の知らないところで」という意味になります。自分に隠れて何かが行われているという、裏切りや不誠実さのニュアンスが強い表現です。この曲では、周囲の人間が自分のいないところで噂話をしたり、悪口を言ったりしているという状況を指しており、主人公の孤独感や怒りを際立たせる言葉として使われています。”Don’t talk about me behind my back.”(陰で私の悪口を言わないで)という形でもよく使われます。
関連リンク
Seven Nation Army – The White Stripes (Official Video)
他の曲も和訳しています。よろしければどうぞ!
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