今回の曲のタイトルは、「Material Girl」です。直訳すると、「物質的な女の子」です。
「Material Girl」は、アメリカのポップ・アイコン、マドンナ(本名:マドンナ・ルイーズ・チッコーネ)が1984年にリリースした2枚目のスタジオアルバム『Like a Virgin』の収録曲で、同年12月にシングルとして発売されました。作詞・作曲はピーター・ブラウンとロバート・ランズが手がけています。全米Billboard Hot 100では最高2位を記録し、マドンナの代表曲の一つとして広く知られています。マリリン・モンローの「Diamonds Are a Girl’s Best Friend」を彷彿とさせるミュージックビデオも大きな話題を呼び、物質主義や富への憧れをテーマにしたこの曲がきっかけで、マドンナ自身が「マテリアル・ガール」と呼ばれるようになりました。
【直訳のポイント】タイトルの「material」は「素材」ではなく、「物質的な・物質主義的な」という意味で使われています。お金や物を愛する女性像を表現しており、この訳し方がこの曲のテーマを最も的確に表しています。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Material Girl – Madonna
[Verse 1]
Some boys kiss me, some boys hug me
男の子たちはキスしたり、抱きしめたりしてくる
I think they’re okay
まあ悪くはないとは思うけど
If they don’t give me proper credit1give me proper credit
[句動詞・イディオム]「正当な評価・対価を与える」の意。単なる称賛ではなく、物質的・経済的な見返りを含む表現として使われている。
でも私を正当に評価してくれないなら
I just walk away
さっさと立ち去るだけ
They can beg and they can plead
いくら懇願しようと縋りつこうと
But they can’t see the light2see the light
[慣用句]「光を見る」→「真実・道理を理解する」に転じたイディオム。ここでは「彼女の価値観や条件をわかっていない」の意。 (That’s right)
でも彼らにはわかっていない(そのとおり)
‘Cause the boy with the cold hard cash3cold hard cash
[慣用句]「冷たく硬い現金」→ 小切手やカードではなく「本物の現金(大金)」を強調するイディオム。
だってたんまり現金を持つ男こそが
Is always Mister Right4Mister Right
[文化的表現]「理想の男性・運命の相手」を指す英語の定番表現。
いつだって理想の男なんだから
[Chorus]
‘Cause we are living in a material5material
[形]「物質的な」→ここでは「物質主義的な(お金やモノを最優先する価値観の)」の意。日本語の借用語「マテリアル」は主に「素材・材料」を指すが、英語では「物質主義的な」という含意を持つ。 world
だって、私たちは物質主義の世界に生きているんだから
And I am a material girl
そして私は物質主義の女の子
You know that we are living in a material world
わかるでしょ、私たちは物質主義の世界に生きているって
And I am a material girl
そして私は物質主義の女の子
[Verse 2]
Some boys romance6romance
[動・口語]名詞「恋愛」が動詞化したもので、「甘い言葉で口説く・ロマンスを演じる」の意。, some boys slow dance
甘い言葉で口説く男の子もいれば、スローダンスに誘う男の子もいる
That’s all right with me
それはそれで構わない
If they can’t raise my interest7raise my interest
[句・二重の意味]「私の興味を引く」という意味に加え、金融用語「金利を上げる(raise interest)」を掛けており、曲全体に漂う物質主義を暗示している。
でも私の心を引きつけられないなら
Then I have to let them be
そのままにしておくしかない
Some boys try and some boys lie
一生懸命な男の子もいれば、嘘をつく男の子もいる
But I don’t let them play8play
[動・俗語]「遊ぶ」→「感情や関係でもてあそぶ・好き放題にふるまう」を意味するスラング。 (No way)
でも私はそんな風にもてあそばれたりしない(絶対に)
Only boys that save their pennies9save their pennies
[句・慣用表現]「ペニー(小銭)を倹約して貯める」→「コツコツとお金を貯める」を意味するイディオム。
コツコツとお金を貯める男の子だけが
Make my rainy day10rainy day
[名・慣用表現]「苦境に備えて貯蓄する(save for a rainy day)」というイディオムと「make my day(私を幸せにする)」を掛け合わせた表現。
私の心を満たしてくれる
[Chorus]
‘Cause we are living in a material11material
[形・文化語]本来「物質の・素材の」を意味するが、ここでは「物質主義的な・富や豪華さを重視する」という形容詞として使われている。 world
だって、私たちは物質主義の世界に生きているんだもの
And I am a material girl
そして私は物質主義な女の子
You know that we are living in a material world
ねえ、私たちが物質主義の世界に生きているって、わかるでしょ
And I am a material girl
そして私は物質主義な女の子
Living in a material world
物質主義の世界に生きて
And I am a material girl
そして私は物質主義な女の子
You know that we are living in a material world
ねえ、私たちが物質主義の世界に生きているって、わかるでしょ
And I am a material girl
そして私は物質主義な女の子
[Interlude]
Living in a material12material
[形・文化語]「物質的な・物欲的な」の意。精神的価値よりも物質や富を重視する生き方・世界観を指す。 world (Material)
物質的な世界に生きて(マテリアル)
Living in a material world
物質的な世界に生きて
Living in a material world (Material)
物質的な世界に生きて(マテリアル)
Living in a material world
物質的な世界に生きて
[Verse 3]
Boys may come and boys may go
男たちは来ては去っていく
And that’s all right, you see
それでいい、わかるでしょ
Experience has made me rich
経験が私を豊かにしてくれた
And now they’re after me13after me
[句動詞・イディオム]be after 〜 で「〜を追いかける・求める」の意。ここでは男たちが恋愛的に自分を追い求めているニュアンス。
そして今、みんなが私を追いかけてくる
[Chorus]
‘Cause everybody’s living in a material world
だって誰もが物質主義の世界で生きているから
And I am a material girl
そして私は物質的な女の子
You know that we are living in a material world
私たちが物質主義の世界に生きているって、あなたも知ってるでしょ
And I am a material girl
そして私は物質的な女の子
Living in a material world
物質主義の世界に生きて
And I am a material girl
そして私は物質的な女の子
You know that we are living in a material world
私たちが物質主義の世界に生きているって、あなたも知ってるでしょ
And I am a material girl
そして私は物質的な女の子
[Outro]
A material14material
[形]「物質の」が原義だが、ここでは「物質主義的な・金や物質的豊かさに価値を置く」という意味で使われる。, a material, a material, a material world
物質的な、物質的な、物質的な、物質的な世界
Living in a material world (Material)
物質的な世界に生きている(マテリアル)
Living in a material world
物質的な世界に生きている
Living in a material world (Material-al)
物質的な世界に生きている(マテリアル・アル)
Living in a material world
物質的な世界に生きている
Living in a material world (Material)
物質的な世界に生きている(マテリアル)
Living in a material world
物質的な世界に生きている
Living in a material world (Material-al)
物質的な世界に生きている(マテリアル・アル)
Living in a material world
物質的な世界に生きている
Writer(s): Peter Brown, Robert Rans
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Material Girl」はどんな曲ですか?
「Material Girl」は、マドンナが1984年のアルバム『ライク・ア・ヴァージン』から2枚目のシングルとして1985年にリリースした楽曲です。全米ビルボード・ホット100で最高2位を記録し、マリリン・モンローの名曲「ダイヤモンドは女の子の親友」をオマージュしたミュージックビデオも大きな話題を呼びました。現在もストリーミング配信で根強い人気を誇り、「マテリアルガール=物質主義的な女の子」という言葉を世界中に広めた、マドンナを象徴する一曲です。
“give me proper credit”はどういう意味ですか?
ここでの「credit」は「単位」ではなく、「評価・功績の認定」という意味です。「give someone proper credit」で「その人をきちんと正当に評価する・相応の扱いをする」というニュアンスになります。この曲の文脈では、「私の価値をちゃんとわかってちょうだい」という意味合いで、口先だけの愛の言葉を並べる男性より、贈り物で誠意を示せる男性こそ自分を理解している、とうたっています。日常会話でも「Don’t forget to give credit where credit is due.(功績はきちんと認めてね)」のように使えますよ。
“see the light”はどういう意味ですか?
「see the light」は英語の定番慣用句で、「(真実や正しいことに)ようやく気づく・目が覚める・わかってくれる」という意味です。もともとは宗教的な文脈で「神の啓示を受ける」という意味で使われていましたが、現代の日常英語では「考えが変わった・やっと理解した」という場面で広く使われます。この曲では、マドンナが「プレゼントをくれる男の子だけが、私の本当の望みをわかってくれた=目が覚めた」という意味で使っており、ユーモラスに物質主義を肯定するキャラクターを描いています。
“cold hard cash”はどういう意味ですか?
「cold hard cash」は「現金」を意味する英語の慣用表現で、日本語の「現ナマ」にとても近い感覚です。「cold(冷たい)」と「hard(硬い)」という形容詞を重ねることで、感情や約束ではない、その場で確実に使えるリアルなお金のイメージを強調しています。クレジットカードの後払いでも口約束でもなく、「今すぐ手元にある本物のお金」というニュアンスがポイントです。マドンナがあえてこの無機質な表現を選ぶことで、愛よりもお金を優先する”マテリアルガール”のキャラクターをよりコミカルに際立たせているわけです。
関連リンク
Material Girl – Madonna (Official Video)
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