今回の曲のタイトルは、「Kiss Me」です。直訳すると、「キスして」です。
Sixpence None the Richerは、アメリカ・テキサス州ニューブランフェルス出身のクリスチャン・オルタナティブロックバンドです。「Kiss Me」は、1997年にリリースされたセルフタイトルアルバム『Sixpence None the Richer』に収録されており、スティーヴ・テイラーがプロデュースを担当しました。1999年にはBillboard Hot 100で最高2位を記録し、アダルト・コンテンポラリーチャートでは1位を獲得する大ヒットとなりました。ドリームポップ調のサウンドと、ロマンティックで詩的な歌詞が印象的な楽曲です。
【直訳のポイント】歌詞中の「strike up the band」は「バンドに演奏を始めさせよう」という英語の慣用句です。直訳すると日本語として少し不自然になるため、「音楽を奏でて」と自然な形で意訳しています。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Kiss Me – Sixpence None The Richer
[Verse 1]
Kiss me out of the bearded barley1bearded barley
[名・植物]穂先に芒(のぎ/細い毛状の突起)が生えた大麦の品種。牧歌的な農村風景を指す。
芒大麦の茂みの中でキスをして
Nightly, beside the green, green grass
夜ごと、青々とした草の傍らで
Swing, swing, swing the spinning step
くるくると回るステップを、スウィング、スウィング、スウィング
You wear those shoes and I will wear that dress, oh
あなたはその靴を履いて、私はあのドレスを着るから
[Chorus]
Kiss me beneath the milky twilight
乳白色の宵の下でキスして
Lead me out on the moonlit floor
月明かりのフロアへ連れ出して
Lift your open hand, strike up the band2strike up the band
[句動詞・慣用句]「バンドの演奏を始める」という意味のイディオム。strike upは「(音楽・演奏などを)起こす・始める」の意で、bandを目的語に取り「楽団に演奏させる」となる。
手を高く掲げて、バンドの演奏を始めよう
And make the fireflies dance, silver moon’s sparkling
ホタルを踊らせ、銀の月がきらめく
So kiss me
だからキスして
[Verse 2]
Kiss me down by the broken tree house
壊れたツリーハウスのそばでキスをして
Swing me upon its hanging tire
吊るされたタイヤで私を揺らして
Bring, bring, bring your flowered hat
花飾りの帽子を持ってきて
We’ll take the trail marked on your father’s map, oh
あなたのお父さんの地図に印された道を行こう
[Chorus]
Kiss me beneath the milky twilight
乳白色のたそがれの下でキスして
Lead me out on the moonlit floor
月明かりのフロアへ連れ出して
Lift your open hand, strike up3strike up
[句動詞・慣用句]「打ち始める」→「(楽団が)演奏を始める」の意に転じた慣用句。”strike up the band” で「バンドに演奏を開始させる」。 the band
手を差し伸べて、バンドに演奏を始めさせよう
And make the fireflies dance, silver moon’s sparkling
蛍を踊らせ、銀の月が輝く中
So kiss me
だからキスして
[Instrumental Break]
[Chorus]
Kiss me beneath the milky twilight
乳白色の薄明かりの下でキスして
Lead me out on the moonlit floor
月明かりのフロアへ連れ出して
Lift your open hand, strike up4strike up
[句動詞]「打ち鳴らす」→ 楽団に演奏を開始させる合図をすること。 the band
手のひらを高く掲げて、バンドに演奏を始めさせて
And make the fireflies dance, silver moon’s sparkling
蛍を踊らせて、銀色の月が輝く中で
So kiss me
だからキスして
[Outro]
So kiss me
だからキスして
So kiss me
だからキスして
So kiss me
だからキスして
Writer(s): Matt Slocum
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Kiss Me」はどんな曲ですか?
「Kiss Me」は、アメリカのクリスチャン・オルタナティブロックバンド、Sixpence None the Richerが1998年にリリースした楽曲で、同名アルバム『Sixpence None the Richer』に収録されています。1999年にはビルボード「Hot 100」で最高2位を記録し、「Adult Top 40」チャートでは1位を獲得するなど、90年代後半を代表するポップソングのひとつとなりました。さらに、当時アメリカで大人気だったティーン・ドラマ『ドーソンズ・クリーク』でも使用されたことで爆発的に広まり、青春と恋のシンボルとして今なお世界中で親しまれています。
バンド名「Sixpence None the Richer」には特別な意味があるのですか?
はい、このユニークなバンド名は、『ナルニア国物語』の著者としても日本でおなじみのC・S・ルイスが著した『キリスト教の精髄(Mere Christianity)』の一節に由来しています。「子どもが父親から6ペンスをもらい、そのお金でプレゼントを買って父に贈っても、父親は何ひとつ得をしていない(sixpence none the richer)」という比喩で、神から与えられた恵みで神に奉仕しても、私たちが神に何かを与えたことにはならない、という信仰的なメッセージが込められています。バンド自体はクリスチャン・ロックグループですが、「Kiss Me」はその宗教的背景をまったく感じさせない、普遍的なラブソングとして世界中の人々の心をつかみました。
サビの「strike up the band」とはどういう意味ですか?
「Lift your open hand, strike up the band(手を高く掲げて、バンドの演奏を始めよう)」というフレーズに出てくる「strike up」は、「(音楽・演奏などを)始める」という意味の句動詞です。「strike」は「打つ・叩く」というイメージが強い単語ですが、「strike up ~」の形になると「〜を始動させる」という意味に転じます。「strike up the band」で「楽団に演奏を始めさせる」というイディオムとなり、パーティーや祝祭の場で音楽が鳴り始める高揚感を表す定番表現として使われます。
サビの「milky twilight(ミルキー・トワイライト)」という表現はどう解釈すればよいですか?
「Kiss me beneath the milky twilight(ミルキーな薄明かりの下でキスして)」は、この曲でもっとも印象的な詩的フレーズのひとつです。「milky」は「牛乳のような白みがかった、柔らかくぼんやりした」という意味の形容詞で、月明かりや夕暮れに照らされた、淡くかすんだ光の状態を表しています。一方「twilight」は日没直後のほの暗い時間帯を指し、昼でも夜でもない曖昧で幻想的なひとときを象徴します。この2語の組み合わせによって、現実から少し切り離されたような、夢の中のような恋愛シーンが鮮やかに描かれており、英語の詩的表現の豊かさを肌で感じられる一節と言えるでしょう。
関連リンク
Kiss Me – Sixpence None The Richer (Official Video)
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