今回の曲のタイトルは、「Kids」です。直訳すると、「子供たち」です。
MGMTは、アンドリュー・ヴァンウィンガーデンとベン・ゴールドワッサーによるアメリカのサイケデリック・ポップ・デュオです。2004年にコネチカット州のウェズリアン大学で結成されました。「Kids」は、2007年にリリースされたデビューアルバム『Oracular Spectacular』に収録されており、2008年にシングルとしてリリースされました。イギリスのシングルチャートでは最高11位を記録し、ヨーロッパ各国でも幅広い支持を集めました。シンセポップとサイケデリック・ロックを融合させた独特のサウンドが特徴で、歌詞は幼少期の純粋さと、大人になるにつれて失われていく無邪気さへの切なさをテーマに描いた楽曲です。
【この曲の言葉について】「Kids」の歌詞には、子供時代の無垢さと、成長することへの恐怖や喪失感が繊細に綴られています。感情のニュアンスを損なわないよう、できるだけ原文に忠実な形で和訳しました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Kids – MGMT
[Intro]
Five
五
Four
四
Three
三
Two
二
One
一
[Verse 1]
You were a child crawlin’ on your knees toward it
あなたはそれに向かって膝をついて這いずる子どもだった
Makin’ Mama so proud, but your voice is too loud
ママをとても誇らしい気持ちにさせながら、でもあなたの声は大きすぎる
We like to watch you laughin’
私たちはあなたが笑うのを見るのが好きだ
You pick the insects off plants, no time to think of consequences
あなたは植物から虫を摘み取る、結果を考える暇もなく
[Chorus]
Control yourself, take only what you need from it
自制して、そこから必要なものだけを取れ
A family of trees wanted to be haunted1haunted
[形・動詞]「幽霊に取り憑かれた」「幽霊が出る(場所)」という意味。ここでは木々が自ら霊に憑かれることを望むという、詩的・超現実的な表現。
木々の一族は、幽霊に憑かれることを望んでいた
Control yourself, take only what you need from it
自制して、そこから必要なものだけを取れ
A family of trees wanted to be haunted
木々の一族は、幽霊に憑かれることを望んでいた
[Verse 2]
The water is warm, but it’s sendin’ me shivers2shivers
[名・慣用句]「震え・悪寒」。send someone shivers で「〜にぞくっとした感覚を走らせる」という慣用表現。”send” が「送る」ではなく「引き起こす・もたらす」の意で使われている。
水は温かいのに、全身に震えが走る
A baby is born, cryin’ out for attention
赤ちゃんが生まれ、かまってほしいと泣き叫ぶ
The memories fade like lookin’ through a fogged mirror
記憶は曇った鏡をのぞき込むように薄れていく
Decision to decisions are made and not bought
決断から決断へ、それは自ら下すものであって買えるものではない
But I thought this wouldn’t hurt a lot, I guess not
でも、こんなに傷つかないと思っていた――どうやらそうでもなかったようだ
[Chorus]
Control yourself, take only what you need from it
自制して、必要なものだけを受け取れ
A family of trees wanted to be haunted
木々の一族は、幽霊に取り憑かれたがっていた
Control yourself, take only what you need from it
自制して、必要なものだけを受け取れ
A family of trees wanted to be haunted
木々の一族は、幽霊に取り憑かれたがっていた
[Interlude]
[Chorus]
Control yourself, take only what you need from it
自分を抑えろ、そこから必要なものだけを取れ
A family of trees wanted to be haunted
木々の一族は、幽霊に取り憑かれることを望んでいた
Control yourself, take only what you need from it
自分を抑えろ、そこから必要なものだけを取れ
A family of trees wanted to be haunted
木々の一族は、幽霊に取り憑かれることを望んでいた
Control yourself, take only what you need from it
自分を抑えろ、そこから必要なものだけを取れ
A family of trees wanted to be haunted
木々の一族は、幽霊に取り憑かれることを望んでいた
Control yourself, take only what you need from it
自分を抑えろ、そこから必要なものだけを取れ
A family of trees
木々の一族
Writer(s): Andrew VanWyngarden, Ben Goldwasser
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Kids」はどんな曲ですか?
「Kids」は、アメリカのサイケデリック・ポップ・デュオMGMT(アンドリュー・ヴァンウィンガーデンとベン・ゴールドワッサー)が2008年にリリースしたデビューアルバム『Oracular Spectacular』に収録された楽曲です。リリース直後こそ大きな注目を集めませんでしたが、じわじわと人気が広がり、フランスでチャート1位を獲得するなどヨーロッパで爆発的なヒットとなりました。現在Spotifyでは10億回を超えるストリーミングを記録しており、2000年代を代表するインディー・ポップの名曲として今なお世界中で聴き継がれています。
歌詞のテーマは「子ども」そのものについてですか?
タイトルから「子どもたちの無邪気な日常を歌った曲」と思われがちですが、実はそれほど単純ではありません。歌詞をよく読むと、大人になるにつれて失われていく純粋さへの哀惜と、成長することへの漠然とした不安が織り込まれています。「Control yourself(自分をコントロールして)」「Take only what you need from it(そこから必要なものだけを取りなさい)」といったフレーズは、子どもへの言い聞かせのようでありながら、同時に窮屈な社会のルールに縛られた大人の自戒にも聞こえます。この二重の読み方こそが、この曲を単なる青春ソングにとどまらない作品にしている大きな理由です。
MVが「怖い」と話題になったそうですが、何が映っているのですか?
「Kids」のミュージックビデオは、1人の幼い赤ちゃんが不気味な仮装をした人物たちに次々と遭遇し、本物の恐怖で泣き叫ぶ様子を映したものです。あまりにもリアルな赤ちゃんの表情が「子どもをこんな環境に置くのは問題ではないか」と一部の視聴者から批判を浴び、物議を醸しました。MGMTは撮影中も安全に十分配慮したと説明していますが、この衝撃的なビジュアルは逆に大きな話題を呼び、曲の認知度を一気に押し上げる火付け役にもなりました。歌詞が示す「子どもが世界の理不尽さと初めて向き合う瞬間」というテーマを、映像として極端に体現した演出とも言えます。
歌詞に繰り返し登場する「it(それ)」とは何を指しているのですか?
これは「Kids」の歌詞における最も興味深い謎のひとつです。「You were a child crawling on your knees toward it(あなたは子どもとして、膝をつきながら”それ”へと向かっていた)」のように、曲全体を通じて「it」という言葉が何度も登場しますが、「それ」が具体的に何を指すのかは最後まで明かされません。MGMTは意図的に解釈を聴き手に委ねており、「大人になること」「死」「社会のプレッシャー」「人生の意味」など、聴く人の状況や年齢によって「it」の正体はまったく異なります。日本語に訳す際にも「それ」と訳すか別の言葉を当てるかで印象が大きく変わる、翻訳者泣かせの一語です。
関連リンク
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