今回の曲のタイトルは、「Potential」です。直訳すると、「可能性」です。
sombrは、ドリーミーでメランコリックなサウンドが特徴のインディー・ポップ/オルタナティブ・ポップ・プロジェクトです。「Potential」は2022年にリリースされたシングルで、自分自身の可能性を信じられない不安や、自己不信と向き合う葛藤を等身大の言葉で綴った内容が共感を呼びました。派手なプロモーションなしにSpotifyやApple Musicでのストリーム数を伸ばし、インディー・シーンを中心に口コミで広まった楽曲として知られています。静かなギターとウィスパーボイスを軸にした繊細なサウンドは、bedroom popとエモ・ポップの要素を兼ね備えています。
【直訳のポイント】タイトルの「Potential」は「ポテンシャル」とも音訳できますが、歌詞中では「まだ発揮されていない内なる力・可能性」という意味合いで使われているため、「可能性」と訳しています。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Potential – sombr
[Verse 1]
Every time we’d1we’d
[助動詞縮約形]「we would」の短縮形。ここでは過去の習慣的行為(〜したものだ)を表す用法。 wake up
目が覚めるたびに
I got to2got to
[句動詞]「〜する機会を得た/〜できた」の意。「have to(〜しなければならない)」と混同されやすいが全く別の用法。 see you with no makeup
すっぴんのあなたを見ることができた
Yeah, you hated how it looked off3looked off
[句・イディオム]「off」は「変・おかしい・しっくりこない」の意。「looked off」=「変に見えた/様子がおかしく見えた」というイディオム的表現。
そう、あなたはそれが変に見えると嫌がっていた
But, baby, that’s just how you grew up
でも、ベイビー、それがあなたの育ち方なんだ
[Pre-Chorus]
There’ll be someone new for you, baby
あなたにはきっと新しい人ができる、ベイビー
I’m not worried ‘bout you, oh
あなたのことは心配していない
I’ll be somewhere going crazy
私はどこかで狂ったように過ごしてるでしょう
I’ll be stuck on4stuck on
[句動詞]「〜に固執する」→「(人に)惚れ込んで忘れられない・頭から離れない」を意味するイディオム。 you (Woo)
それでもあなたのことが頭から離れない(ウー)
[Chorus]
We had potential, makes me mental5mental
[形・俗語(英国)]本来「精神の・心の」を意味するが、ここでは「頭がおかしい・気が狂った」の意で使うイギリス英語のスラング。 not havin’ you, oh
僕たちには可能性があったのに、君がいないなんて頭がおかしくなりそうだ
And it drives me crazy that my baby
そして愛しい君が
Thinks we’re through6through
[形・イディオム]本来「通り抜けた」を意味するが、「we’re through」で二人の関係が「終わった・もう終わり」を意味するイディオム。 so soon, yeah
こんなに早くもう終わりだと思っているなんて、どうにかなりそうだよ
[Refrain]
We had potential, it makes me mental7mental
[形・俗語]「精神の」が転じて「頭がおかしい・狂っている」を意味するイギリス英語スラング。
私たちには可能性があったのに、それが私を狂わせる
We had potential, it makes me mental8mental
[形・俗語]「精神の」が転じて「頭がおかしい・狂っている」を意味するイギリス英語スラング。
私たちには可能性があったのに、それが私を狂わせる
We had potential, it makes me mental9mental
[形・俗語]「精神の」が転じて「頭がおかしい・狂っている」を意味するイギリス英語スラング。
私たちには可能性があったのに、それが私を狂わせる
We had potential and now I’m mental10mental
[形・俗語]「精神の」が転じて「頭がおかしい・狂っている」を意味するイギリス英語スラング。
私たちには可能性があったのに、今や私は狂ってしまいそうだ
[Verse 2]
It was a difficult breakup
つらい別れだった
But I wrote some songs that got me famous
でも、いくつかの曲を書いて、有名になった
Sometimes I think about what it costs11costs
[動・比喩]「費用がかかる」→ここでは金銭でなく、成功のために払った感情的・人間関係的な「代償」を意味する比喩的用法。
時々、その代償について考える
You were the last one that I could trust
あなたが、私が信頼できた最後の人だった
[Pre-Chorus]
There’ll be someone new for you, baby
あなたには新しい人ができるよ、ベイビー
I’m not worried ‘bout you, oh
あなたのことは心配していない、ああ
I’ll be somewhere going crazy
私はどこかで狂いそうになっているだろう
I’ll be stuck on12stuck on
[句動詞・俗語]「くっついて動けない」→「(人に)夢中になっている・忘れられない」を意味するイディオム。 you
それでもあなたのことが忘れられない
[Chorus]
We had potential, makes me mental13mental
[形・英俗語]「精神の・心の」が転じて「頭がおかしい・気が狂いそう」を意味するイギリス英語のスラング。 not havin’ you, oh
俺たちには可能性があったのに、お前がいないと気が狂いそうだよ
And it drives me crazy that my baby
そして頭がおかしくなりそうなんだ、愛しいお前が
Thinks we’re through14we’re through
[句・イディオム]「通り抜けた」ではなく「(ふたりの関係が)終わった・もう終わりだ」を意味するイディオム。 so soon, yeah
こんなに早くもう終わりだと思ってるなんて、ああ
[Bridge]
And when I fall, I’m blamin’ you
私が崩れていくとき、あなたのせいにしてしまう
That doesn’t make it your fault
だからといって、あなたが悪いわけじゃない
But it still makes it true
でも、それでも本当のことには変わりない
I play alone in this game for two
ふたりのためのゲームを、ひとりでやり続けている
You aren’t the final boss15final boss
[名・ゲーム用語]ビデオゲームで最後に立ちはだかる最強の敵(ラスボス)。ここでは「人生で最大の試練」という比喩として使われている。, but you still make me lose
あなたはラスボスじゃないのに、それでも私を負かしてしまう
[Chorus]
We had potential, makes me mental16mental
[形・俗語(英)]本来「精神的な」の意だが、英国俗語で「頭がおかしくなりそう・狂いそう」を意味するスラング。 not havin’ you, oh
ふたりには可能性があったのに、君がいないと頭がおかしくなりそう
And it drives me crazy that my baby
そしてどうかしちゃいそうだよ、ベイビーが
Thinks we’re through17through
[形・慣用]「通り抜けた」→「(関係が)終わった・破局した」を意味するイディオム。 so soon
こんなにも早くもう終わりだと思ってるなんて
We had potential (We had potential), makes me mental (It makes me mental)
ふたりには可能性があった(可能性があった)、頭がおかしくなりそう(本当に)
Not havin’ you, oh (We had potential, it makes me mental)
君がいないと(ふたりには可能性があった、頭がおかしくなりそう)
And it drives me crazy that my baby
そしてどうかしちゃいそうだよ、ベイビーが
Thinks we’re through so soon
こんなにも早くもう終わりだと思ってるなんて
(We had potential, it makes me mental, it)
(ふたりには可能性があった、頭がおかしくなりそう)
[Outro]
It drives me crazy18drives me crazy
[句動詞・イディオム]drive は「運転する」ではなく「ある状態へと追いやる」使役の意。”drives me crazy” で「私を狂わせる・どうにかさせる」というイディオム。 that my baby
あの人のことを思うと、どうにかなりそう
(We had potential, it makes me mental19mental
[形・俗語]本来「精神的な・心の」を意味するが、英俗語(特にイギリス英語)で「頭がおかしい・狂っている」の意。)
(ふたりには可能性があったのに、それが頭をおかしくさせる)
Drives me crazy, that, that my babe
どうにかなりそう、あの、あの人のせいで
(We had potential, it makes me mental)
(ふたりには可能性があったのに、それが頭をおかしくさせる)
We had potential, it makes me mental
ふたりには可能性があったのに、それが私をおかしくさせる
We had potential, and now I’m mental
ふたりには可能性があったのに、今や私はどうかしてしまった
We—
ふたり—
Writer(s): sombr
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Potential」はどんな曲ですか?
sombr(ソンバー)はカナダ出身のインディーポップ・デュオで、「Potential」は2022年にリリースされた楽曲です。TikTokで爆発的に拡散したことをきっかけに注目を集め、Spotifyでは数千万回以上の再生数を記録する大ヒットとなりました。「もし別れていなければ、私たちはどうなっていたのだろう」という後悔と未練を静かに歌い上げた、胸に刺さるブレイクアップソングです。
「we’d」はどういう意味ですか?
「we’d」は「we would」の短縮形です。この曲の中では「私たちならこうしていたのに」「こうなれたはずなのに」というように、実際には叶わなかった仮定や、かつての日常的な習慣を振り返るために繰り返し使われています。たとえば「we’d talk for hours(何時間でも話し続けていたよね)」のような使い方で、もう戻れない二人の時間を懐かしむ切ないニュアンスがにじみ出ています。英語の歌詞でとてもよく登場する表現なので、ぜひ感覚として覚えておきましょう。
「got to」はどういう意味ですか?
「got to」には主にふたつの意味があります。ひとつは「have to」と同じ「〜しなければならない」という義務の表現、もうひとつは「〜する機会を得た、〜できた」という経験や機会を表す使い方です。この曲の文脈では後者に近く、「一緒にいられたこと」「できたはずのこと」への惜しむ気持ちが込められています。会話でも非常によく使われる表現で、”I never got to tell you…(あなたに伝えられなかった…)”のように、言い損ねた言葉への後悔を語るシーンにもぴったりはまります。
「looked off」はどういう意味ですか?
「looked off」は「どこかおかしく見えた」「様子がいつもと違った」というニュアンスの表現です。ここでの「off」は「ずれている」「正常ではない」という感覚を表す形容詞的な使い方で、日本語で言う「なんか変だな」という感じに近いです。たとえば「Your smile looked off that night(あの夜、あなたの笑顔がどこかおかしかった)」のように、言葉にはできないけれど何かが壊れ始めていると感じる瞬間を描くのに使われます。関係の亀裂をさりげなく表現する、この曲ならではの繊細な一言です。
関連リンク
Potential – sombr (Official Video)
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