今回の曲のタイトルは、「Everybody Wants To Rule The World」です。直訳すると、「誰もが世界を支配したい」です。
ティアーズ・フォー・フィアーズは、イギリスのバース出身のローランド・オーザバルとカート・スミスによるデュオで、1981年に結成されました。「Everybody Wants To Rule The World」は1985年にリリースされたシングルで、同年発表のアルバム『Songs from the Big Chair』に収録されています。アメリカのBillboard Hot 100で1位を獲得するなど世界的な大ヒットとなり、ニュー・ウェイヴやシンセポップを代表する楽曲のひとつとして知られています。権力への欲望と現代社会の不安をテーマにした歌詞は、発表から数十年を経た今でも色褪せない普遍性を持っています。
【直訳のポイント】タイトルの「rule」は「支配する」と訳しましたが、単に統治するだけでなく「完全に我が物にする」というニュアンスが強く、曲全体のテーマである権力への渇望を端的に表す言葉となっています。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Everybody Wants To Rule The World – Tears For Fears
[Verse 1: Curt Smith]
Welcome to your life
あなたの人生へようこそ
There’s no turning back1turning back
[句動詞]「引き返すこと」→「元の状態や過去に戻ること」を意味するイディオム。
もう後戻りはできない
Even while we sleep
眠っている間でさえ
We will find you
私たちはあなたを見つけ出す
[Chorus: Curt Smith & Roland Orzabal]
Acting on your best behaviour2best behaviour
[名・慣用句]「最善の振る舞い」→「行儀よくしている」という慣用表現。模範的にふるまうことを強いられているニュアンスを含む。
最良の振る舞いを演じながら
Turn your back on3Turn your back on
[句動詞]「背を向ける」→「〜を拒絶する・見捨てる」という意味のイディオム。 Mother Nature
大自然に背を向けて
Everybody wants to rule the world
誰もがこの世界を支配したがっている
[Verse 2: Curt Smith]
It’s my own design4design
[名・多義語]「デザイン・設計」の他に「意図・自ら招いた結果」の意がある。ここでは後者。
これはすべて、自分が招いたこと
It’s my own remorse
これは自分自身の後悔
Help me to decide
決断するのを助けてくれ
Help me make the
助けてくれ、この先を
[Chorus: Curt Smith & Roland Orzabal]
Most of freedom and of pleasure
自由と喜びのほとんどは
Nothing ever lasts forever
何も永遠には続かない
Everybody wants to rule5rule
[動]「支配する・統治する」の意。名詞の「ルール(規則)」と同形だが、ここでは動詞として使われている点に注意。 the world
誰もがこの世界を支配したいと思っている
[Bridge: Curt Smith & Roland Orzabal]
There’s a room where the light won’t find you
光の届かない部屋がある
Holding hands while the walls come tumbling down
壁が崩れ落ちていく中、手を繋ぎながら
When they do, I’ll be right behind you
その時も、すぐ後ろにいるよ
[Chorus: Curt Smith & Roland Orzabal]
So glad we’ve almost made it6made it
[句動詞]「作った」ではなく「やり遂げた・成功した」という意味のイディオム。
もう少しでやり遂げられそうで、本当によかった
So sad they had to fade it7fade it
[句動詞・俗語]「それをフェードアウトさせる・消し去る」→ 夢や希望を静かに終わらせること。
それを消し去らなければならなかったなんて、本当に悲しい
Everybody wants to rule the world
誰もがこの世界を支配したがっている
[Instrumental Break]
[Chorus: Curt Smith & Roland Orzabal]
I can’t stand8can’t stand
[句動詞・イディオム]「立っていられない」→「〜に耐えられない・我慢できない」という慣用表現。 this indecision
この優柔不断にはもう耐えられない
Married with9married with
[句動詞・イディオム]「結婚した」ではなく「〜と結びついた・合わさった」という意味の慣用表現。 a lack of vision
ビジョンのなさと結びついて
Everybody wants to rule the—
誰もが世界を支配したがる——
Say that you’ll never, never, never, never need it
決して、決して、決して、決して必要としないと言って
One headline, why believe it?
ひとつの見出しを、なぜ信じるのか?
Everybody wants to rule the world
誰もが世界を支配したがる
All for freedom and for pleasure
すべては自由と快楽のために
Nothing ever lasts forever
何も永遠には続かない
Everybody wants to rule the world
誰もが世界を支配したがる
Writer(s): Chris Hughes, Ian Stanley, Roland Orzabal
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Everybody Wants To Rule The World」はどんな曲ですか?
イギリスのデュオ、ティアーズ・フォー・フィアーズが1985年にリリースした楽曲で、アルバム『Songs from the Big Chair』に収録されています。全英シングルチャートで1位、アメリカのBillboard Hot 100でも首位を獲得し、80年代を象徴するポップアンセムとして世界中で大ヒットしました。現在もSpotifyで6億回以上再生されており、映画やドラマへの起用も絶えない、時代を超えた名曲です。
「”turning back”」はどういう意味ですか?
歌詞中では「There’s no turning back(もう後戻りはできない)」というフレーズで登場します。「turning back」とは文字通り「引き返すこと」ですが、転じて「取り返しのつかない状況」や「もう覚悟を決めるしかない局面」を指す慣用表現として日常的にも広く使われます。この曲では、世界を支配したいという人間の欲望に一度目覚めてしまったら、もう純粋な心には戻れない、という冷めた諦観が滲んでいます。
「”best behaviour”」はどういう意味ですか?
「自分の最も模範的・礼儀正しい振る舞い」のことで、日本語では「お行儀よくすること」「取り澄ました態度」に近いニュアンスです。親が子どもに「よそのおうちではちゃんとしなさいよ」と言うときのような表現ですね。この曲では、権力欲を持ちながらも表向きは紳士的に振る舞うという人間の偽善を皮肉るように使われており、歌詞全体のシニカルなトーンを象徴する一節となっています。
「”Turn your back on”」はどういう意味ですか?
「~に背を向ける」「~を無視する・見捨てる」という意味の慣用句です。歌詞では「Turn your back on mother nature(母なる自然に背を向けろ)」という形で登場します。支配欲や文明への執着が、人間本来のあり方や自然との繋がりを置き去りにしてしまうという批判的なメッセージが込められた一行です。「turn a blind eye(見て見ぬふりをする)」と似た感覚で使われることも多く、意図的に目をそらす行為を表しています。
関連リンク
Everybody Wants To Rule The World – Tears For Fears (Official Video)
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