今回の曲のタイトルは、「Jump」です。直訳すると、「跳べ」です。
ヴァン・ヘイレンは、1972年にカリフォルニア州パサデナで結成されたアメリカのハードロックバンドです。「Jump」は1983年12月にシングルとしてリリースされ、翌1984年1月に発表されたアルバム『1984』に収録されています。全米ビルボード・ホット100では1位を獲得し、バンド唯一の全米ナンバーワンシングルとなりました。ギターの名手エディ・ヴァン・ヘイレンがシンセサイザー(Oberheim OB-Xa)を主役に据えた、ポップ色の強いサウンドが特徴的で、ハードロックファン以外にも広く受け入れられた一曲です。「思い切って踏み出せ」という力強いメッセージが全編を貫いています。
【こだわり解説】サビの「Jump」は多くのサイトで「勇気を出せ」「思い切ってやれ」のように意訳されがちですが、当ブログでは辞書通りの「跳べ」をそのまま採用しています。原曲でも “jump” という具体的な動作を比喩として使うことで、ためらいを振り切って踏み出す様子を表現しており、抽象的な言葉に置き換えず直接的な動詞のまま訳すことで、その勢いをそのまま伝えたいと考えたためです。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Jump – Van Halen
[Intro]
Ow
痛っ
[Verse 1]
I get up, and nothing gets me down1gets me down
[句動詞]「気分を落ち込ませる・意気消沈させる」という意味のイディオム。down に「気力が沈む」のニュアンスがある。
俺は立ち上がる、何も俺を打ちのめせない
You got it tough2got it tough
[句・口語]「厳しい境遇に置かれている」という意味のイディオム。have/got it +形容詞で「〜な状況にある」を表す。, I’ve seen the toughest around
お前は苦しい立場にいる、でも俺はもっとタフな奴らをいくらでも見てきた
And I know, baby, just how you feel
そしてわかってる、ベイビー、お前の気持ちが
You got to roll with the punches3roll with the punches
[イディオム・ボクシング用語]「パンチをいなす」が転じて「逆境を柔軟に受け流す・困難に適応する」の意。 to get to what’s real
本当のものに辿り着くには、逆境を受け流しながら進まなければならない
[Pre-Chorus]
Oh, can’t you see me standing here?
ああ、ここに立っている私が見えないの?
I got my back against the record machine4record machine
[名・文化語]ここでは「ジュークボックス」を指すと考えられる。バーや店内に置かれ、コインを入れると音楽が流れる自動演奏機。
ジュークボックスに背中をもたせかけて
I ain’t the worst that you’ve seen
私はあなたが見てきた中で最悪なんかじゃない
Oh, can’t you see what I mean?
ああ、私の言いたいこと、わからないの?
[Chorus]
Ah, might as well5might as well
[句・イディオム]「〜するのが得策だ/どうせなら〜したほうがいい」を意味するイディオム。他に選択肢がなく「やるしかない」というニュアンスを持つ。 jump (Jump)
さあ、どうせ飛ぶしかないだろ(ジャンプ)
Might as well jump
飛ぶしかないだろ
Go ahead and jump (Jump)
さあ、飛べ(ジャンプ)
Go ahead and jump
さあ、飛べ
[Verse 2]
Hello, hey you, who said that?
ねえ、あなた、誰がそう言ったの?
Baby, how you been?
ねえ、元気にしてた?
You say you don’t know
わからないって言うけど
You won’t know until you begin
始めてみなければ、ずっとわからないまま
[Pre-Chorus]
So can’t you see me standing here?
ねえ、ここに立っている私が見えないの?
I’ve got my back against the record machine
レコードマシンに背をもたせかけて
I ain’t6ain’t
[助動・AAVE]am not / is not / are notの短縮形。ここでは「I am not」の意。 the worst that you’ve seen
私はあなたが今まで見てきた中で最悪じゃない
Oh, can’t you see what I mean?
ねえ、私の言いたいことが分かるでしょ?
[Chorus]
Ah, might as well7might as well
[慣用句]「〜しない理由もない、どうせなら〜しよう」という半ば投げやりな決断を示すイディオム。直訳の「〜してもよい」より強い。 jump (Jump)
ああ、いっそ飛んでしまえ(ジャンプ)
Go ahead and jump
さあ、飛び込め
Might as well8might as well
[慣用句]「〜しない理由もない、どうせなら〜しよう」という半ば投げやりな決断を示すイディオム。直訳の「〜してもよい」より強い。 jump (Jump)
いっそ飛んでしまえ(ジャンプ)
Go ahead and jump
さあ、飛び込め
[Post-Chorus]
Jump
跳べ
[Guitar Solo]
[Keyboard Solo]
[Chorus]
Might as well9Might as well
[慣用句]「どうせ〜しよう/〜してもいいじゃないか」を意味するモーダル慣用句。”there’s no reason not to” のニュアンス。 jump (Jump)
どうせならジャンプしろ(ジャンプ)
Go ahead10Go ahead
[句動詞]「躊躇せず進め/さあやれ」を意味するイディオム。後ろに動詞を伴い「遠慮なく〜しろ」という鼓舞の意。 and jump
さあ、ジャンプしろ
Get it11Get it
[句動詞・口語]「それをつかめ」→「チャンスをものにしろ/やってしまえ」を意味する鼓舞表現。 and jump (Jump)
つかみ取って、ジャンプしろ(ジャンプ)
Go ahead and jump
さあ、ジャンプしろ
[Outro]
Jump
ジャンプ
Jump
ジャンプ
Jump
ジャンプ
Jump
ジャンプ
Writer(s): Michael Anthony, David Lee Roth, Alex Van Halen, Eddie Van Halen
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Jump」はどんな曲ですか?
「Jump」は、アメリカのハードロックバンド、ヴァン・ヘイレンが1984年1月にリリースした楽曲で、アルバム『1984』に収録されています。印象的なシンセサイザーのリフが特徴的で、バンドにとって唯一となる全米Billboard Hot 100の1位を5週間にわたって獲得した、彼らの代表曲です。リリースから40年以上が経った現在もSpotifyで数億回以上再生されており、クラシックロックの永遠の名曲として世界中で愛され続けています。
「”gets me down”」はどういう意味ですか?
「get someone down」は「(人を)落ち込ませる・憂鬱にさせる」という意味のイディオムです。歌詞では「I get up, and nothing gets me down(俺は立ち上がる、何も俺を打ちのめせない)」という形で登場し、何があっても気持ちが沈まないという強気な姿勢を表しています。日常会話でも「Work really gets me down(仕事がどうにも嫌になる)」のように使え、日本語の「気が滅入る」「テンションが下がる」に近いニュアンスです。逆に気分が上がるときは「cheer someone up」と言うので、セットで覚えておくと便利ですよ。
「”got it tough”」はどういう意味ですか?
「have it tough」(過去形でgot it tough)は「つらい状況にある・苦労している」という意味の口語表現です。人生や日々の環境が厳しいと感じるときに使われ、「She’s had it tough lately(彼女は最近ずいぶん大変そうだ)」のように誰かへの共感を示す場面でもよく聞かれます。反対に恵まれた状況なら「have it easy」と言います。歌詞の文脈では、主人公が追い詰められた現実を素直に認める言葉として使われており、そのリアルさが多くのリスナーの共感を呼んでいます。
「”roll with the punches”」はどういう意味ですか?
「roll with the punches」はボクシング由来のイディオムで、「逆境に柔軟に対応する・ピンチをしなやかに乗り越える」という意味です。ボクシングで相手のパンチに合わせて体を流すことでダメージを和らげる技術が語源で、転じて「困難な状況にも動じず、うまく受け流して前に進む」ことを表します。「どんなことが起きても折れずにやっていこう」という強さとしなやかさを兼ね備えたニュアンスがあり、「Jump」全体のメッセージ——あと一歩、思い切って飛び込め——と見事に重なる表現です。
関連リンク
Jump – Van Halen (Official Video)
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