今回の曲のタイトルは、「Song 2」です。直訳すると、「第2曲」です。このタイトルはもともとレコーディング中の仮タイトルとして付けられたもので、正式なタイトルが決まらないまま「Song 2」のままリリースされたと言われています。シンプルの極みとも言えるこのタイトルに、バンドらしいユーモアと飾らない姿勢が滲み出ています。
ブラーはイギリス・ロンドン出身のオルタナティヴ・ロックバンドで、1988年に結成されました。「Song 2」は1997年にリリースされた5枚目のスタジオアルバム『Blur』に収録された楽曲で、同年4月7日にシングルとしてもリリースされ、全英シングルチャートで最高2位を記録しました。演奏時間わずか約2分という超短編ながら、激しく歪んだギターリフと「ウー・フー!」という強烈な叫び声が耳に残るノイズ・ポップ/ローファイ色の強い一曲です。デーモン・アルバーン、グレアム・コクソン、アレックス・ジェイムス、デイヴ・ロウントゥリーのメンバー全員が共同で作詞作曲を手がけています。
【この曲の言葉について】この曲の歌詞は非常にシンプルで短く、日常的な口語表現が中心です。感情の高ぶりをそのまま吐き出すような直接的な言葉が並んでおり、各フレーズのニュアンスを大切に和訳しました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Song 2 – Blur
[Intro]
Woo-hoo
ウーフー
Woo-hoo
ウーフー
Woo-hoo
ウーフー
Woo-hoo
ウーフー
[Verse 1]
I got my head checked1head checked
[イディオム]「頭を診てもらう」→ 精神状態・正気を確かめてもらうことを指す慣用表現。
頭を診てもらった
By a jumbo jet
ジャンボジェットに
It wasn’t easy
簡単じゃなかった
But nothing is, no
でも何事だってそうさ
[Chorus]
(Woo-hoo) When I feel heavy metal2heavy metal
[名・音楽]重厚で激しいロック音楽のジャンル。ここでは「重く張り詰めた感覚に包まれる」という内的状態の比喩として使われる。
(ウーフー)ヘヴィメタルのような重く激しい感覚に包まれるとき
(Woo-hoo) And I’m pins and I’m needles3pins and needles
[慣用句]「留め針と縫い針」→ 手足がしびれるような感覚、または不安や緊張でそわそわした落ち着かない状態を指すイディオム。
(ウーフー)そしてピリピリとした落ち着かない気持ちで
(Woo-hoo) Well, I lie and I’m easy4easy
[形・口語]「I’m easy」で「従順な・なすがまま」または「節操がない」という意味を持ち、だらしなさや無抵抗を含む俗語的ニュアンスがある。
(ウーフー)そう、嘘をつくし、流されるままだ
All of the time, but I’m never sure why I need you
いつだってそうなんだ、でも君が必要な理由が分からない
Pleased to meet you
会えてうれしい
[Verse 2]
I got my head done5got my head done
[句・俗語]「get + 目的語 + done」の使役表現。ここでは「頭(精神・思考)をいじられた/ねじ曲げられた」の意で、幼少期に受けた心理的な刷り込みや歪みを指す。
頭をいじられた
When I was young
まだ幼かった頃
It’s not my problem
私の問題じゃない
It’s not my problem
私の問題じゃない
[Chorus]
(Woo-hoo) When I feel heavy metal
(ウー・フー) ヘビーメタルのような激しさを感じるとき
(Woo-hoo) And I’m pins and I’m needles6pins and needles
[慣用句]「ピンと針」が刺さるような感覚→ 手足がしびれる状態、または不安でそわそわしている様子を表すイディオム。
(ウー・フー) チクチクと落ち着かない
(Woo-hoo) Well, I lie and I’m easy7easy
[形・俗語]「簡単な」が転じて「流されやすい・だらしない」の意。信念なく何でも受け流す様子。
(ウー・フー) まあ、嘘をついて、何でも受け流す
All of the time, but I’m never sure why I need you
いつもそうだ、でもなぜ君が必要なのかわからない
Pleased to meet you
はじめまして
[Outro]
Yeah-yeah
イェー、イェー
Yeah-yeah
イェー、イェー
Yeah-yeah
イェー、イェー
Oh, yeah
オー、イェー
Writer(s): Damon Albarn, Graham Coxon, Alex James, Dave Rowntree
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Song 2」はどんな曲ですか?
「Song 2」は1997年4月にリリースされたBlurのシングルで、同年発表のセルフタイトルアルバム『Blur』に収録されています。全英シングルチャートで最高2位を記録し、冒頭の「ウーフー!」という叫び声がCMやスポーツ中継・FIFAシリーズなどのビデオゲームで繰り返し使用されたことで、バンドの代名詞的な一曲として世界に広まりました。Spotifyでは数億回を超えるストリーム再生を誇り、Blurの楽曲のなかでも最多再生クラスに位置しています。
「head checked」はどういう意味ですか?
歌詞では「I got my head checked / By a jumbo jet(ジャンボジェットに頭を診てもらった)」というフレーズで登場します。英語には「get your head checked(頭を診てもらえ=正気を疑う)」という慣用表現があり、精神状態がおかしいと言われることを指します。ここでは自分が少し変わった人間であることを自嘲気味に認めるニュアンスで使われており、「ジャンボジェットに診てもらった」というあり得ない・シュールな設定が、曲全体の投げやりでユーモラスなトーンを演出しています。
「heavy metal」はどういう意味ですか?
「I feel heavy metal(ヘビーメタルを感じる)」という歌詞に出てきます。ヘビーメタルはもちろん激しいギターリフと轟音が特徴の音楽ジャンルですが、ここでは単にジャンル名を指すだけでなく、「体の奥から湧き上がる重くて強烈なエネルギー」を感覚的に表した表現として機能しています。また文字通り「重い金属」という意味にも取れるため、身体的な重さや圧迫感のニュアンスも同時に漂わせているのが面白いところです。実際この曲のサウンド自体がグランジやヘビーメタルの影響を受けており、歌詞と音が見事に一致しています。
「pins and needles」はどういう意味ですか?
「(Woo-hoo) And I’m pins and I’m needles(そしてピリピリとした落ち着かない気持ちで)」という歌詞に登場します。「pins and needles」は日本語でいう「しびれ」のことで、長時間同じ姿勢でいたときに感じるチクチク・ピリピリとした感覚を指す慣用句です。ピン(留め針)と縫い針が刺さるような痛みに例えた、非常に感覚的な表現で、身体的なしびれだけでなく、そわそわと落ち着かない・緊張した心理状態を表す比喩としても使われます。歌詞の中では、感情が高ぶって落ち着かない主人公の心情を的確に言葉にしています。
関連リンク
Song 2 – Blur (Official Video)
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