今回の曲のタイトルは、「Malibu」です。直訳すると、「マリブ」です。
「Malibu」は、アメリカのシンガーソングライター、マイリー・サイラスが2017年5月にリリースしたシングルです。6枚目のスタジオアルバム『Younger Now』(2017年)のリード・シングルとして発売され、ビルボード・ホット100で最高10位、アダルト・コンテンポラリー・チャートでは1位を獲得しました。オレン・ヨエルとの共作によるこの曲は、ポップとカントリーを融合させた穏やかなサウンドが特徴で、当時復縁した俳優リアム・ヘムズワースとの愛や、カリフォルニア州マリブでの生活をテーマにしています。「ハンナ・モンタナ」時代の派手なイメージとは一線を画し、等身大の感情をさらけ出した作品として高く評価されました。
【直訳のポイント】”I always thought I would sink, so I never swam”の一節は「沈むと思っていたから、泳いだことがなかった」と訳しました。恋に踏み出せなかった過去の自分を海に重ねた比喩表現です。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Malibu – Miley Cyrus
[Verse 1]
I never came to the beach or stood by the ocean
海辺に来たことも、大洋のそばに立ったこともなかった
I never sat by the shore under the sun with my feet in the sand
陽光のもと、砂に足を埋めて岸辺に座ったこともなかった
But you brought me here and I’m happy that you did
でもあなたがここへ連れてきてくれた、それが嬉しい
‘Cause now I’m as free as birds catchin’ the wind
だって今、風を捕まえる鳥のように自由だから
I always thought I would sink, so I never swam1swam
[動・不規則変化]swimの過去形。swim→swam→swumと変化する不規則動詞。
沈んでしまうと思っていたから、泳いだことがなかった
I never went boatin’, don’t get2get
[動・口語]「得る」ではなく「理解する・わかる」の意。”I don’t get it”=「わからない」。 how they are floatin’
ボートに乗ったこともなく、どうして浮かぶのかもわからない
And sometimes I get so scared of what I can’t understand
そして時々、理解できないものがひどく怖くなる
[Chorus]
But here I am, next to you
でも今、あなたの隣にいる
The sky’s more blue in Malibu3Malibu
[固有名詞]アメリカ・カリフォルニア州南部の高級ビーチリゾート都市。美しい海と青空で知られる。
マリブの空はもっと青い
Next to you in Malibu
マリブで、あなたの隣で
Next to you (Baby)
あなたの隣に(ベイビー)
[Verse 2]
We watched the sun go down as we were walkin’
歩きながら、ふたりで夕陽が沈むのを眺めた
I’d4I’d
[助動詞]I wouldの短縮形。仮定・願望を表し、「できることならずっと〜したい」という切ない気持ちを示す。 spend the rest of my life just standing here talkin’
ここに立って話し続けるだけで、一生を過ごせるのに
You would explain the current5current
[名]「潮流・水流」のこと。「電流」や形容詞「現在の」とは区別される。魚・水泳のイメージと呼応。 as I just smile
あなたが潮の流れを説明し、私はただ微笑んでいる
Hoping that you’ll stay the same and nothing will change
あなたがそのままで、何も変わらないでいてほしい
And it’ll be us just for a while, do they even exist?
しばらくはふたりだけ——外の世界なんて、あるの?
That’s when I make a wish to swim away with the fish
そのとき、魚たちと一緒に泳いで消えたいと願う
‘Cause it’s supposed to be6supposed to be
[句]be supposed to=「〜のはずだ・そうあるべきことになっている」。運命や自然の成り行きとして「そうであるべき」というニュアンス。 this hot all summer long
だって、この夏はずっとこんなに暑いはずだから
I never would’ve7would’ve
[助動詞]would haveの短縮形。仮定法過去完了で「〜しなかっただろう」という、現実と異なる過去の推量を表す。 believed you if three years ago you told me
三年前にあなたが教えてくれていても、信じなかっただろう
I’d be here writing this song
自分がここでこの歌を書いているなんて
[Chorus]
But here I am, next to you
でも今、こうして君のそばにいる
The sky’s so blue in Malibu8Malibu
[地名]アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス郡の高級ビーチリゾート地。青い空と太平洋が広がる、セレブや富裕層に親しまれる海岸都市。
マリブの空はこんなに青くて
Next to you in Malibu
マリブで、君のそばで
Next to you (Baby)
君のそばにいる(ベイビー)
[Bridge]
Ah, ah
ああ、ああ
Ah, ah, ah
ああ、ああ、ああ
[Chorus]
Next to you
あなたの隣で
The sky’s so blue in Malibu9Malibu
[固有名詞]アメリカ・カリフォルニア州の高級ビーチリゾート地。セレブが多く住む海岸沿いの街として知られる。 (Baby)
マリブの空はこんなにも青い(ベイビー)
Next to you (Oh, oh)
あなたの隣で(オー、オー)
[Outro]
We are just like the waves that flow back and forth
私たちはまるで行ったり来たりする波のよう
Sometimes I feel like I’m drowning and you’re there to save me
溺れそうになる時も、あなたがそこで救ってくれる
And I wanna thank you with all of my heart
心の底からあなたに感謝したい
It’s a brand new start, a dream come true in Malibu10Malibu
[固有名詞]カリフォルニア州南部の海岸沿いの高級リゾート地。白いビーチと温暖な気候で知られ、夢のような理想郷のニュアンスを持つ。
夢が叶うマリブで、まったく新しいスタート
Writer(s): Oren Yoel, Miley Cyrus
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Malibu」はどんな曲ですか?
マイリー・サイラスの「Malibu」は2017年5月11日にリリースされた、6枚目のスタジオアルバム『Younger Now』のリード・シングルです。アコースティックポップの爽やかなサウンドが特徴で、全米ビルボード・ホット100では最高10位を記録し、Spotifyでは公開から数週間のうちに世界中で何億回もストリーミングされるヒット曲となりました。それまでの挑発的な「Bangerz」時代とは打って変わった穏やかなトーンが大きな話題を呼び、アーティストとしての新たな方向性を示した重要な一曲として今も語り継がれています。
「Malibu(マリブ)」という地名には、どんな文化的な意味が込められているのですか?
マリブはカリフォルニア州ロサンゼルス郡に実在する太平洋沿いの街で、ハリウッドスターや富裕層のビーチハウスが立ち並ぶことで有名です。アメリカ人にとって「Malibu」という言葉は、青い空・白い砂浜・自由でゆったりとした暮らし——いわゆる「カリフォルニア・ドリーム」のシンボルそのものです。曲の舞台としてマリブを選んだことで、聴き手は歌詞を読む前から開放的でロマンティックな情景を自然に思い浮かべることができる仕掛けになっています。地名ひとつがこれほど多くのイメージを運んでくるのは、英語圏の文化的背景を知るうえでとても興味深いポイントです。
この曲は実際の恋愛体験に基づいていると聞きましたが、本当ですか?
はい、これはマイリーが俳優リアム・ヘムズワース(後に結婚・離婚)との実体験をそのまま綴った、いわば「自伝的ラブソング」です。二人は2013年に一度破局し、約3年の別離を経て2016年頃に復縁しました。歌詞中の「もし3年前に誰かにこうなると言われても、信じなかっただろう(I never would’ve believed you if three years ago you told me)」というフレーズは、まさにその空白の期間を直接指しています。英語の歌詞はこのように、歌手の実人生と強く結びついていることが多く、背景を知ることで言葉のひとつひとつの重みがぐっと増して聴こえてきますよ。
歌詞に海や水のイメージが繰り返し登場するのはなぜですか?
英語の詩や歌詞において、海・波・水は「感情の深さ」「自由」「人生の転換点」を表す定番のメタファーです。この曲では「沈むと思っていたから、泳いだことがなかった(I always thought I would sink, so I never swam)」という一節で、恋に踏み出せなかった過去の自分を海に重ねています。そしてラストの「私たちはまるで行ったり来たりする波のよう(We are just like the waves that flow back and forth)」では、揺れ動きながらも寄り添う関係性を波にたとえています。日本語でも「海」が旅立ちや切なさを連想させるように、英語でも水のイメージは感情表現の宝庫。この曲を入り口に、ぜひ英語詩特有の比喩表現の世界を楽しんでみてください。
関連リンク
Malibu – Miley Cyrus (Official Video)
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