今回の曲のタイトルは、「Love Never Felt So Good」です。直訳すると、「愛がこんなにも良く感じられたことはなかった」です。
マイケル・ジャクソン(Michael Jackson、1958〜2009)は、「キング・オブ・ポップ」と称されるアメリカを代表するポップスターです。この曲は1983年にポール・アンカとマイケルが共作・録音していたものの、マイケルの死後、2014年にリリースされた遺作アルバム『Xscape』に収録されました。ジャスティン・ティンバーレイクとのデュエット版がシングルとして発売され、ビルボード・ホット100で最高9位を記録。ファンク・ポップを基調とした軽やかなダンスナンバーで、愛の喜びと高揚感を爽やかに歌い上げた一曲です。
【直訳のポイント】タイトルの「Never felt so good」は「こんなに良く感じたことがなかった」という否定形ですが、日本語では「これほど最高に感じたことはない=今が最高」という強調表現として訳しています。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Love Never Felt So Good – Michael Jackson
[Verse 1]
Baby, love never felt so good
ねえ、愛がこんなにも心地よく感じられたことはなかった
And I’d1I’d
[助動詞・短縮形]「I would」の短縮形。「もし〜なら死んでしまうほどだ」という仮定法で強い感情を表す。「I had」と混同しやすいため注意。 die if it ever could
もしそんなことが叶うなら、死んでしまえるほどだ
Not like you hold me, hold me
あなたが抱きしめてくれるように
Oh, baby, love never felt so fine
ああ、こんなにも愛が美しく感じられたことはなかった
And I’d2I’d
[助動詞・短縮形]「I would」の短縮形。「もし手に入らないなら死んでしまう」という仮定法で切実な思いを強調。 die if it’s never mine
もし永遠に手に入らないなら、死んでしまいそうだ
Not like you hold me, hold me
あなたが抱きしめてくれるように
[Pre-Chorus]
And the night’s gonna be just fine
そして今夜はきっと大丈夫
Gotta fly, gotta see, can’t believe
飛び立ちたい、見ていたい、信じられない
I can’t take it3take it
[句動詞]「take」は「耐える・我慢する」の意。直訳の「取る」とは異なるイディオム用法。
もう耐えられない
[Chorus]
‘Cause baby, every time I love you
だってベイビー、あなたを愛するたびに
In and out4in and out
[句・イディオム]「出たり入ったり」→ 人の人生に断続的に現れたり消えたりする様子を表すイディオム。 my life, in, out, baby
私の人生を出たり入ったり、ベイビー
Tell me, if you really love me
教えてよ、本当に私を愛しているなら
It’s in and out my life, in, out, baby
私の人生を出たり入ったり、ベイビー
So baby, yes, love never felt so good
だからベイビー、そう、こんなにも愛が素晴らしいと感じたことはなかった
[Verse 2]
Baby, love never felt so fine5fine
[形・口語]「大丈夫」ではなく「最高に素晴らしい・申し分ない」の意。恋愛の文脈で美しさや完璧さを強調する表現。 (So fine)
ねえ、愛がこんなに素晴らしく感じたことはなかった(こんなに素晴らしく)
And I’d die if it’s never mine, not like you hold me, hold me
もし永遠に手に入らなかったら死んでしまいそう――あなたが抱きしめてくれるときのように
Oh, baby, love never felt so good
ああ、ねえ、愛がこんなに気持ちよく感じたことはなかった
And I’d die if it ever could
もしこの愛がさらに素晴らしくなれるとしたら、死んでしまいそう
Not like you hold me, hold me
あなたが抱きしめてくれるときのように
[Pre-Chorus]
And the night’s gonna be just fine
今夜はきっとうまくいく
Gotta fly6fly
[動・口語]「飛ぶ」→「急いで飛び出す・駆け出す」という口語的な意味。「gotta fly」で「もう行かなきゃ」に相当するイディオム。, gotta see, can’t believe
飛び出さなきゃ、確かめなきゃ、信じられない
I can’t take it7take it
[句動詞]「それを受け取る」→「耐える・我慢する」という意味のイディオム。「can’t take it」で「もう耐えられない」を表す。
もう耐えられない
[Chorus]
‘Cause baby, every time I love you
だってベイビー、君を愛するたびに
It’s in and out8in and out
[句・イディオム]「出たり入ったり」→ 人が誰かの人生や心に現れては消えることを表すイディオム。 my life, in, out, baby
あなたは私の人生に現れては消えて、ベイビー
Tell me, if you really love me
教えてよ、本当に愛してるなら
It’s in and out my life, driving9driving
[動・イディオム]「運転する」→「(人を特定の状態に)追い込む・陥らせる」意。”drive someone crazy” で「気が狂いそうなほど追い詰める」。 me crazy
あなたは私の人生に出たり入ったり、どうかなりそう
Baby, love never felt so good
ベイビー、愛がこんなに心地よかったことはなかった
[Instrumental Interlude]
[Verse 3]
Baby, love never felt so fine
ベイビー、愛がこんなにも素晴らしく感じたことはなかった
And I’d die10die
[動詞・誇張表現]「死ぬ」→「死ぬほど嬉しい」という口語的誇張表現。喜びや感激が極限に達することを示す。 if you’re mine, all mine
もし君が全部僕のものなら、嬉しくて死んでしまいそう
Not like11Not like
[句・省略表現]”Nothing is like ~”(〜に及ぶものはない)の省略形。「〜のようには(何もない)」という肯定的な強調表現。 you hold me, hold me
君が抱きしめてくれるときのようにはね
Aww, baby, love never felt so good (So good)
ああ、ベイビー、愛がこんなにも心地よく感じたことはなかった
And I’d die12die
[動詞・誇張表現]「死ぬ」→「死ぬほど嬉しい」という誇張表現(2行目と同用法)。 if it ever could
もしそれが叶うなら、幸せで死んでしまいそう
Not like you hold me, hold me
君が抱きしめてくれるときのようにはね
[Pre-Chorus]
And the night’s gonna be just fine
そしてこの夜はきっとうまくいく
Gotta fly, gotta see, can’t believe
飛び立たなきゃ、見なきゃ、信じられない
I can’t take it13take it
[句動詞]「取る」ではなく「耐える・我慢する」の意。”I can’t stand it”と同義のイディオム。
もう耐えられない
[Chorus]
‘Cause baby, every time I love you
だって、ベイビー、あなたを愛するたびに
It’s in and out14in and out
[句動詞・イディオム]「入ったり出たり」→ 人や愛情が人生に現れては消える様子を表すイディオム。 my life, in, out, baby
私の人生を出たり入ったり、来ては去って、ベイビー
Tell me if you really love me
本当に私を愛しているなら教えて
It’s in and out my life, driving me crazy15driving me crazy
[イディオム]drive ~ crazyで「〜を狂わせる」→ 感情をかき乱されてどうかしそうな状態を表す表現。
私の人生を出たり入ったり、もうどうかしそう
‘Cause baby, love never felt so good
だってベイビー、愛がこれほど心地よく感じたことはなかった
So good, aww, never felt so good, oh
こんなに最高、あぁ、こんな気持ちは初めて、oh
So good, never felt soo good, never felt so good, yeah, yeah
こんなに最高、こんな気持ちは初めて、こんな気持ちは初めて、yeah、yeah
Never felt so good
こんな気持ちは初めて
Aww, aww, never felt so good
あぁ、あぁ、こんな気持ちは初めて
[Outro]
Alright, that’s fine, that’s it…
わかった、それでいい、もういい…
Writer(s): Paul Anka, Michael Jackson
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Love Never Felt So Good」はどんな曲ですか?
この曲は、マイケル・ジャクソンが1983年ごろにソングライターのポール・アンカと共同制作したデモ音源をもとに仕上げられた楽曲で、マイケルの死後、2014年5月にアルバム『Xscape』のリードシングルとして世界同時リリースされました。ジャスティン・ティンバーレイクとのコラボバージョンは全米ビルボード「Hot 100」で最高9位・「Hot Dance/Electronic Songs」チャートで1位を獲得し、30年以上の時を経て改めてマイケルの非凡な才能を世界に証明しました。リリースから10年以上が過ぎた今もSpotifyで数億回以上の再生を記録しており、ストリーミング時代においてもマイケルの音楽が衰えることなく愛され続けていることを示す象徴的な1曲です。
歌詞に出てくる “I’d” はどういう意味ですか?
「I’d」は「I would」を縮めた短縮形で、この場面では「〜したいな」「できれば〜したい」という控えめな希望や意向を表しています。「I want to(〜したい)」よりも直接的でなく、相手への敬意や恋のはにかみが感じられる柔らかい言い回しです。日本語で言えば「できれば〜したいんだけど」というニュアンスに近く、グイグイ迫るのではなく、そっと思いを寄せるマイケルの甘いキャラクターをよく表した表現です。
別の箇所でも “I’d” が登場しますが、最初と同じ使い方ですか?
文字の形は同じ「I’d(=I would)」でも、前後の言葉が変わると意味のニュアンスがガラリと変わります。こちらの例では「もし〜なら、こうするだろう」という仮定・条件を示す”仮定法”的な使い方になっており、「あなたのためならどんなことだってするよ」という献身的な愛情を表現しています。英語では”if節”をあえて省いてこの形を使うことがよくあり、「言わなくてもわかるよね?」という余韻がロマンティックな効果を生んでいます。
“take it” はどういう意味ですか?
「take it」は直訳すると「それを受け取る・つかむ」ですが、この曲の文脈では「この愛の感覚を、そのまるごと受け止めて」「この高揚感を味わって」というニュアンスで使われています。日常英会話でも「take it easy(気楽にいこう)」「take it slow(ゆっくりいこう)」のようにさまざまな形で登場する超頻出フレーズです。曲全体のポジティブでダンサブルな雰囲気と相まって、「この幸せな気持ちを全力で受け取ってほしい」という高揚感を一言で表した、とても生き生きとした表現です。
関連リンク
Love Never Felt So Good – Michael Jackson (Official Video)
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