今回の曲のタイトルは、「The Fox (What Does the Fox Say?)」です。直訳すると、「キツネ(キツネは何と言う?)」です。ノルウェーのコメディデュオ、イルヴィスによるこのナンバーは、シンプルな問いをコミカルに繰り返しながら、世界中で爆発的なブームを巻き起こした一曲です。
イルヴィス(Ylvis)は、ノルウェー出身の兄弟バード・イルヴィスオーカーとヴェガル・イルヴィスオーカーによるコメディデュオです。「The Fox (What Does the Fox Say?)」は2013年9月3日にリリースされ、アルバム『Every Single Moment』に収録されています。スタゲイト(トル・エリク・ヘルマンセン&ミッケル・ストーレール・エリクセン)ら著名なプロデューサーが制作に携わり、エレクトロポップ/ダンスポップを基調としたコメディソングに仕上がっています。MV公開後わずか数日でYouTubeのトレンド1位を獲得し、最終的に9億回超の再生数を記録。全米ビルボード・ホット100では最高6位、ノルウェーでは1位を達成するなど、数多くの国のチャートを席巻しました。犬や猫、牛など様々な動物の鳴き声を列挙しながら、「キツネだけが謎のまま」というナンセンスかつ哲学的な問いをテーマにしています。
【直訳のポイント】英語で動物の鳴き声を表す際に “say”(言う)という動詞が使われていますが、日本語では動物は「鳴く」のが自然な表現です。直訳の意図を大切に、タイトルは「キツネは何と言う?」としました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
The Fox (What Does the Fox Say?) – Ylvis
[Verse 1: Bård]
Dog goes “woof”, cat goes “meow”
犬は「ワン」、猫は「ニャー」と鳴く
Bird goes “tweet” and mouse goes “squeak1squeak
[擬音語]高くキーキーした音を表す英語の擬音語。ネズミの鳴き声として使われ、日本語の「チュー」に相当。“
鳥は「チュンチュン」、ネズミは「チューチュー」と鳴く
Cow goes “moo”, frog goes “croak2croak
[擬音語]カエルが喉を鳴らす低くしゃがれた声を表す英語の擬音語。日本語の「ゲロゲロ」「ケロケロ」に相当。“
牛は「モー」、カエルは「ゲロゲロ」と鳴く
And the elephant goes “toot3toot
[擬音語]ラッパや笛が短く高く鳴る音を表す擬音語。ゾウの鳴き声として使われ、日本語の「パオーン」に相当。“
そしてゾウは「パオーン」と鳴く
[Pre-Chorus: Bård]
Ducks say “quack” and fish go “blub”
アヒルは「クワック」、魚は「ブルブ」と鳴く
And the seal goes “ow4ow
[間投詞]痛みを表す英語の感嘆詞(日本語の「痛い!」に相当)。アザラシの鳴き声がこれに聞こえるというユーモアが込められている。 ow ow”
そしてアザラシは「アウアウアウ」と鳴く
But there’s one sound that no one knows
でも、誰も知らない鳴き声がひとつある
[Chorus: Bård]
What does the fox say?
キツネは何と言う?
“Ring-ding-ding-ding-dingeringeding!
「リング・ディング・ディング・ディング・ディンガリンゲディング!
Gering-ding-ding-ding-dingeringeding!
ゲリング・ディング・ディング・ディング・ディンガリンゲディング!
Gering-ding-ding-ding-dingeringeding!”
ゲリング・ディング・ディング・ディング・ディンガリンゲディング!」
What the fox say?
キツネは何と言う?
“Wa-pa-pa-pa-pa-pa-pow!
「ワ・パ・パ・パ・パ・パ・パウ!
Wa-pa-pa-pa-pa-pa-pow!
ワ・パ・パ・パ・パ・パ・パウ!
Wa-pa-pa-pa-pa-pa-pow!”
ワ・パ・パ・パ・パ・パ・パウ!」
What the fox say?
キツネは何と言う?
“Hatee-hatee-hatee-ho!
「ハティー・ハティー・ハティー・ホー!
Hatee-hatee-hatee-ho!
ハティーハティーハティーホー!
Hatee-hatee-hatee-ho!”
ハティーハティーハティーホー!」
What the fox say?
キツネは何と言う?
“Joff-tchoff-tchoffo-tchoffo-tchoff!
「ジョフチョフチョッフォチョッフォチョフ!
Tchoff-tchoff-tchoffo-tchoffo-tchoff!
チョフチョフチョッフォチョッフォチョフ!
Joff-tchoff-tchoffo-tchoffo-tchoff!”
ジョフチョフチョッフォチョッフォチョフ!」
What the fox say?
キツネは何と言う?
[Verse 2: Vegard]
Big blue eyes, pointy nose
大きな青い瞳、尖った鼻
Chasing mice and digging holes
ネズミを追いかけて、穴を掘る
Tiny paws5paws
[名・動物]犬や猫など動物の足先。鋭い爪と肉球を持つ前足・後足を指す。 up the hill
小さな足で丘を駆け上がる
Suddenly you’re standing still
突然、あなたはぴたりと立ち止まる
[Pre-Chorus: Bård & Vegard, Bård]
Your fur is red, so beautiful
君の毛皮は赤くて、なんて美しい
Like an angel in disguise6in disguise
[イディオム]「変装して/仮の姿で」の意。「一見そうとは見えないが、実は天使のような存在」というニュアンスで使われる定型句。
まるで変装した天使のように
But if you meet a friendly horse
でも、もし優しい馬に出会ったなら
Will you communicate by
どうやって伝え合うの
Mo-o-o-o-orse7Mo-o-o-o-orse
[固有名詞・言葉遊び]「Morse」(モールス)を引き伸ばした表現。19世紀に考案された「モールス信号」(Morse code)のこと。直後の「Ho-o-o-o-orse(horse/馬)」と韻を踏む仕掛け。?
モールス信号で?
Mo-o-o-o-orse?
モールス信号で?
Mo-o-o-o-orse?
モールス信号で?
How will you speak to that
どうやって話しかけるの、あの
Ho-o-o-o-orse?
馬に?
Ho-o-o-o-orse?
馬に?
Ho-o-o-o-orse?
馬?
[Chorus: Bård]
What does the fox say?
キツネは何て鳴くの?
“Jacha-chacha-chacha-chow!
「ジャチャ・チャチャ・チャチャ・チャウ!
Chacha-chacha-chacha-chow!
チャチャ・チャチャ・チャチャ・チャウ!
Chacha-chacha-chacha-chow!”
チャチャ・チャチャ・チャチャ・チャウ!」
What the fox say8say
[動・口語]標準英語では “What does the fox say?” となるが、口語ではリズムを整えるために助動詞 “does” を省き、動詞の三単現語尾 “-s” も落とした形になっている。?
キツネは何て鳴くの?
“Fraka-kaka-kaka-kaka-kow!
「フラカ・カカ・カカ・カカ・コウ!
Fraka-kaka-kaka-kaka-kow!
フラカ・カカ・カカ・カカ・コウ!
Fraka-kaka-kaka-kaka-kow!”
フラカ・カカ・カカ・カカ・コウ!」
What the fox say9say
[動・AAVE]標準英語では “What does the fox say?” となるが、AAVEでは助動詞 “does” を省き、動詞の三単現語尾 “-s” も落とした形。?
キツネは何て鳴くの?
“A-hee-ahee ha-hee!
「ア・ヒー・アヒー・ハヒー!
A-hee-ahee ha-hee!
アヒーアヒー ハヒー!
A-hee-ahee ha-hee!”
アヒーアヒー ハヒー!」
What the fox say10say
[動・口語]本来は “What does the fox say?” が正しい語順だが、助動詞 “does” を省いた口語・俗語的な表現。?
キツネは何て言う?
“A-oo-oo-oo-ooo! Woo-oo-oo-ooo!”
「アーウーウーウーウー!ウーウーウーウー!」
What does the fox say?
キツネは一体何て言うの?
[Bridge: Vegard & Bård]
The secret of the fox, ancient mystery
狐の秘密、古くからの謎
Somewhere deep in the woods
森の奥深く、どこかに
I know you’re hiding
あなたが隠れているのはわかってる
What is your sound? Will we ever know?
あなたの鳴き声は何?いつかわかるだろうか?
Will always be a mystery
永遠に謎のままだろう
What do you say?
あなたは何と言う?
[Outro: Bård, Vegard]
You’re my guardian angel hiding in the woods
あなたは森に隠れた私の守護天使
What is your sound?
あなたの声は何?
(Wa-wa-way-do Wub-wid-bid-dum-way-do Wa-wa-way-do)
(ワ・ワ・ウェイドゥ ウブ・ウィッド・ビッド・ダム・ウェイドゥ ワ・ワ・ウェイドゥ)
Will we ever know?
私たちには、いつかわかるのだろうか?
(Bay-budabud-dum-bam)
(ベイ・ブダブッド・ダム・バム)
I want to
知りたい
I want to, I want to know!
知りたい、知りたい、知りたいんだ!
(Abay-ba-da bum-bum bay-do la)
(アベイ・バ・ダ バムバム ベイドゥ・ラ)
Writer(s): Ylvis, Christian Løchstøer, M4sonic, Stargate, Tor Erik Hermansen, Mikkel Storleer Eriksen
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「The Fox (What Does the Fox Say?)」はどんな曲ですか?
ノルウェーのコメディデュオ・Ylvis(イルヴィス)が2013年9月3日にリリースしたコミックソングで、もともとは自分たちのトーク番組『I kveld med Ylvis』の宣伝のために制作されたものです。しかしYouTubeに公開されるや否や世界中で爆発的に拡散し、アメリカのBillboard Hot 100では最高6位を記録する本格的なヒット曲となりました。ミュージックビデオのYouTube再生回数は10億回を超えており、「きつねは何と鳴くの?」という他愛のないテーマが世界中の人々の心をつかんだ、2010年代を代表するバイラルソングです。
「”squeak”はどういう意味ですか?」
“squeak”は、ネズミや古いドアのちょうつがいが発するような「キーキー」「キュッキュッ」という甲高い音を指す英語表現です。動詞としても名詞としても使われ、たとえば「The mouse squeaked.(ネズミがキーキー鳴いた)」のように使います。この曲では、誰も正解を知らないきつねの鳴き声の候補のひとつとして登場しますが、実際にきつねはもっと低くしゃがれた声で鳴くので、ここはあくまでコメディ的な”空想の鳴き声リスト”として楽しむのがポイントです。
「”croak”はどういう意味ですか?」
“croak”は、カエルが発する「ゲロゲロ」「グワッグワッ」という低くしゃがれた鳴き声を表す単語です。風邪をひいて喉がかれた状態で話すことも”croak”と言うため、ちょっとくぐもったユーモラスな響きを持つ言葉でもあります。歌詞の中では他の動物の鳴き声フレーズと一緒に並べられており、「カエルでもないのにゲロゲロ鳴くの?」というナンセンスさがこの曲のおかしさをさらに引き立てています。日本語に訳す際は「ゲコゲコ」や「ガラガラ」といった擬音語が近いイメージです。
「”toot”はどういう意味ですか?」
“toot”は、ラッパや汽笛・警笛などを「プープー」と短く鳴らす音、またはその動作を指す英語です。子供向けの言葉遣いでは「おなら」を指すこともあり、全体的にコミカルでかわいらしいニュアンスを帯びた単語です。この曲の歌詞では、ありえないような動物の鳴き声を次々と列挙するくだりの一部として登場し、言葉そのものの間の抜けた響きがシーン全体の笑いを後押ししています。英語圏の子供たちがくすっと笑うポイントのひとつでもあります。
関連リンク
The Fox (What Does the Fox Say?) – Ylvis (Official Video)
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【歌詞和訳】Virtual Insanity – Jamiroquai
【歌詞和訳】Don’t Know Why – Norah Jones
【歌詞和訳】Sugar Baby Love – The Rubettes
【歌詞和訳】Heart of Glass – Blondie
【歌詞和訳】Le Freak – Chic