【歌詞和訳】This Ain’t A Scene, It’s An Arms Race – Fall Out Boy

今回の曲のタイトルは、「This Ain’t A Scene, It’s An Arms Race」です。直訳すると、「これはシーンじゃない、軍拡競争だ」です。

Fall Out Boy はアメリカ・イリノイ州ウィルメット出身のポップパンクバンドで、2001年に結成されました。この曲は2007年1月にシングルとしてリリースされ、同年発売のアルバム『Infinity on High』に収録されています。Billboard Hot 100では最高2位を記録し、全英シングルチャートでも4位にランクインした世界的ヒット曲です。ポップパンクとオルタナティブロックを融合させたサウンドに乗せて、音楽業界の過熱した競争や名声のむなしさを痛烈に風刺した内容となっています。

【直訳のポイント】タイトルの「Arms Race」は「軍拡競争」が直訳ですが、ここでは音楽シーンをまるで国家間の軍備増強レースのように描いた比喩表現として使われており、業界の熾烈な競争心を象徴しています。

細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。

※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。

以下、和訳です。


This Ain’t A Scene, It’s An Arms Race – Fall Out Boy

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[Verse 1]
I am an arms dealer, fitting you with1fitting you with
[句動詞]fit A with B で「AにBを装備させる・供給する」の意。

私は武器商人、あなたに与えるのは

Weapons in the form of words
言葉の形をした武器

And don’t really care which side wins
どちらの側が勝とうと、正直どうでもいい

Long as2Long as
[接続詞・口語]as long as(〜である限り)の冒頭 as を省いた口語的短縮形。
the room keeps singing, that’s just the business I’m in

この場が歌い続けてくれる限り、それが俺の商売ってもんだ


[Pre-Chorus]
This ain’t a scene, it’s a goddamn arms race3arms race
[名・政治]「兵器(arms)の競争(race)」→ 互いを際限なく超えようとする競争・軍拡競争のこと。ここでは音楽業界の過熱した競争を比喩的に表す。

これはシーンなんかじゃない、くそったれの軍拡競争だ

This ain’t a scene, it’s a goddamn arms race
これはシーンなんかじゃない、くそったれの軍拡競争だ

This ain’t a scene, it’s a goddamn arms race
これはシーンなんかじゃない、くそったれの軍拡競争だ

I’m not a shoulder to cry on4shoulder to cry on
[慣用句]「泣きつける肩」→ 悩みを打ち明けられる相手・精神的な支えになる人を指すイディオム。
, but I digress5digress
[動・フォーマル]本題・話の流れからそれること。「余談だが」「話が脱線したが」の意。

俺は悩みを聞いてやる柄じゃないが、まあ余談だ


[Chorus]
I’m a leading man6leading man
[名・慣用]演劇・映画における「主演男優」「主役」を指す慣用表現。転じて「場を支配する男」というニュアンスも持つ。

俺は主演男優だ

And the lies I weave7weave
[動・慣用]本来「糸を織る」の意。”weave lies” で「嘘を巧みに紡ぎ上げる・作り上げる」というイディオム。
are oh so intricate (Do-do-do-do-do)

そして俺が紡ぐ嘘は、なんとも精巧なことか(ドゥドゥドゥドゥドゥ)

Oh so intricate, yeah (Do-do-do-do-do-do)
ああ、なんと精巧に、そうさ(ドゥドゥドゥドゥドゥドゥ)

I’m a leading man8leading man
[名・慣用]演劇・映画における「主演男優」「主役」を指す慣用表現。転じて「場を支配する男」というニュアンスも持つ。

俺は主演男優だ

And the lies I weave9weave
[動・慣用]本来「糸を織る」の意。”weave lies” で「嘘を巧みに紡ぎ上げる・作り上げる」というイディオム。
are oh so intricate (Do-do-do-do-do)

そして俺が紡ぐ嘘は、なんとも精巧なことか(ドゥドゥドゥドゥドゥ)

Oh so intricate, yeah (Do-do-do-do-do-do)
ああ、なんと精巧に、そうさ(ドゥドゥドゥドゥドゥドゥ)





[Verse 2]
I wrote the gospel10gospel
[名・イディオム]「福音書」が転じて「決定版・バイブル」の意。”write the gospel on ~”=「~について決定版を書いた=第一人者である」を示すイディオム。
on giving up

諦めることなら、決定版を書いたのは私だ

(You’re looking pretty sinking11sinking
[形・比喩]「沈んでいく」が転じて「落ちぶれた・どん底の状態」を示す比喩的用法。通常の形容詞としての用法ではないため注意。
)

(あなた、かなり沈みかけて見える)

But the real bombshells12bombshells
[名・俗語]「爆弾・衝撃的な出来事」が原義だが、俗語で「圧倒的な美人」も指す。直後の”sunk”(沈んだ)と呼応し、爆弾が沈む imagery と美人が没落する意を掛けている。
have already sunk

でも本物の爆弾(美女)たちはもうとっくに沈んでしまった

(Prima donnas13Prima donnas
[名・伊語由来]オペラの主役女性歌手が原義。転じて「自己陶酔した気難しい人・ディーヴァ」を意味する。
of the gutter)

(どぶ溝のプリマドンナたち)

At night, we’re painting your trash gold while you sleep
夜、あなたが眠っている間に、私たちはあなたのゴミを金色に塗っている

Crashing14Crashing
[動・俗語]「衝突する」の意に加え、”crash a party”=「招待なしにパーティーへ押しかける」という俗語用法を掛けている。腰・車との対比でこの第三の意味が浮かび上がる。
not like hips or cars, no, more like p-p-p-parties

腰や車みたいにじゃなく、そう、もっとパ、パ、パーティーみたいに


[Pre-Chorus]
This ain’t a scene, it’s a goddamn arms race15arms race
[名・政治用語]元は軍事・外交用語で「兵器拡張競争」を意味する。ここでは音楽シーンにおける果てしない覇権争いを比喩的に表す。

これはシーンなんかじゃない、くそったれな軍拡競争だ

This ain’t a scene, it’s a goddamn arms race16arms race
[名・政治用語]元は軍事・外交用語で「兵器拡張競争」を意味する。ここでは音楽シーンにおける果てしない覇権争いを比喩的に表す。

これはシーンなんかじゃない、くそったれな軍拡競争だ

This ain’t a scene, it’s a goddamn arms race17arms race
[名・政治用語]元は軍事・外交用語で「兵器拡張競争」を意味する。ここでは音楽シーンにおける果てしない覇権争いを比喩的に表す。

これはシーンなんかじゃない、くそったれな軍拡競争だ

Bandwagon18Bandwagon
[名・慣用句]パレードの楽隊車が語源。”jump on the bandwagon”(流行に乗る・勝ち馬に乗る)から転じ、「人気の波・流行の渦」を指す。
‘s full, please catch another

流行の波はもういっぱいだ、別のに乗ってくれ


[Chorus]
I’m a leading man19leading man
[名・演劇用語]舞台や映画の「主役男優」を指す定型句。転じて「場を支配する男」という自負の含意も持つ。

俺は主役だ

And the lies I weave20weave
[動・比喩]「織る」→ 糸を絡め合わせるように嘘を巧みに作り上げることを示す比喩表現。
are oh so intricate (Do-do-do-do-do)

そして俺が紡ぐ嘘は、ああ、なんと精巧なことか(ドゥードゥードゥードゥードゥー)

Oh so intricate, yeah (Do-do-do-do-do-do)
なんと精巧なことか、そうさ(ドゥードゥードゥードゥードゥードゥー)

I’m a leading man21leading man
[名・演劇用語]舞台や映画の「主役男優」を指す定型句。転じて「場を支配する男」という自負の含意も持つ。

俺は主役だ

And the lies I weave22weave
[動・比喩]「織る」→ 糸を絡め合わせるように嘘を巧みに作り上げることを示す比喩表現。
are oh so intricate (Do-do-do-do-do)

そして俺が紡ぐ嘘は、ああ、なんと精巧なことか(ドゥードゥードゥードゥードゥー)

Oh so intricate, yeah (Do-do-do-do-do-do)
なんと精巧なことか、そうさ(ドゥードゥードゥードゥードゥードゥー)





[Post-Chorus]
Woah-oh, oh-oh-oh-oh-oh (Do-do-do-do-do)
ウォーオー、オーオーオーオーオー(ドゥドゥドゥドゥドゥ)

Whoo
ウー


[Guitar Solo]





[Bridge]
All the boys who the dance floor didn’t love23didn’t love
[動・比喩]「愛さなかった」→ ダンスフロアを擬人化した詩的表現で、そこに馴染めなかった・居場所を持てなかったことを意味する。

ダンスフロアに愛されなかった、すべての男の子たちへ

And all the girls whose lips couldn’t move fast enough
言葉が口をついて出なかった、すべての女の子たちへ

Sing until your lungs give out24give out
[句動詞]「外に出す」→「力尽きる・機能しなくなる」の意。ここでは肺が限界を迎えること、つまり歌えなくなるまで歌い続けることを指す。

肺が限界を迎えるまで歌え


[Pre-Chorus]
This ain’t a scene, it’s a goddamn arms race25arms race
[名・慣用句]「軍拡競争」。国家間で互いに軍備を増強し合う競争のこと。ここでは音楽業界の消耗的な覇権争いへの比喩として使われている。

これはシーンなんかじゃない、くそったれの軍拡競争だ

This ain’t a scene, it’s a goddamn arms race (Now you)
これはシーンなんかじゃない、くそったれの軍拡競争だ(今度はお前だ)

This ain’t a scene, it’s a goddamn arms race (Wear out the groove26wear out the groove
[句・慣用表現]「溝をすり減らす」→ レコードの針溝が擦り切れるほど繰り返し再生する、つまり「聴き込む」という意味。
)

これはシーンなんかじゃない、くそったれの軍拡競争だ(溝が擦り切れるまで聴き続けろ)

This ain’t a scene, it’s a goddamn arms race (Sing out loud)
これはシーンなんかじゃない、くそったれの軍拡競争だ(声を張り上げて歌え)

This ain’t a scene, it’s a goddamn arms race (Oh, oh)
これはシーンなんかじゃない、くそったれの軍拡競争だ(オー、オー)

This ain’t a scene, it’s a goddamn arms race
これはシーンなんかじゃない、くそったれの軍拡競争だ


[Chorus]
I’m a leading man27leading man
[名・演劇用語]映画・舞台の「主役男優」を指す定型表現。単なる「先頭に立つ男」ではなく、物語の中心人物という含意を持つ。

俺は主役だ

And the lies I weave28weave
[動・比喩]本来「布を織る」の意。嘘を複雑に「織り上げる・作り上げる」ことを表す比喩表現。
are oh so intricate (Do-do-do-do-do)

そして俺が紡ぐ嘘は、なんとも複雑に入り組んでいる(ドゥドゥドゥドゥドゥ)

Oh so intricate, yeah (Do-do-do-do-do-do)
なんとも複雑に、ああそうさ(ドゥドゥドゥドゥドゥドゥ)

I’m a leading man29leading man
[名・演劇用語]映画・舞台の「主役男優」を指す定型表現。単なる「先頭に立つ男」ではなく、物語の中心人物という含意を持つ。

俺は主役だ

And the lies I weave30weave
[動・比喩]本来「布を織る」の意。嘘を複雑に「織り上げる・作り上げる」ことを表す比喩表現。
are oh so intricate (Do-do-do-do-do)

そして俺が紡ぐ嘘は、なんとも複雑に入り組んでいる(ドゥドゥドゥドゥドゥ)

Oh so intricate (Do-do-do-do-do-do)
なんとも複雑に(ドゥドゥドゥドゥドゥドゥ)



Writer(s): Patrick Stump, Pete Wentz

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以上です、いかがでしたでしょうか!

以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!

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よくある質問

「This Ain’t A Scene, It’s An Arms Race」はどんな曲ですか?

この曲は、フォール・アウト・ボーイが2007年1月にリリースした4thアルバム『Infinity on High』のリード・シングルです。当時、ポップパンクにオーケストラ風のアレンジを取り入れた大胆なサウンドが話題を呼び、全米Billboard Hot 100で最高2位を記録しました。またBillboard Pop 100では1位を獲得し、オーストラリアやアイルランドなど複数の国でもチャートの上位に入った、バンド史上最もヒットした楽曲のひとつです。

「fitting you with」はどういう意味ですか?

歌詞には「I’m an arms dealer / Fitting you with weapons in the form of words(僕は武器商人、言葉という名の武器をあなたに装備させている)」という一節があります。”fit someone with ~”は「~を人に取り付ける・装備させる」という意味の表現で、たとえば眼鏡屋さんが「fitting you with glasses(メガネを合わせる)」と言う場面でも使います。ここではピート・ウェンツが、自分の発する言葉を「武器」にたとえ、それを相手に「装着」させるという、とても詩的で皮肉の効いた表現として使っています。

「Long as」はどういう意味ですか?

“Long as”は”As long as”を縮めた口語表現で、「〜である限り/〜さえすれば」という条件を表します。英語の会話や歌詞ではよく先頭の”As”が省略されます。日本語に直訳すると「〜の間は」「〜でありさえすれば」というニュアンスです。フォール・アウト・ボーイのような口語的・話し言葉的なスタイルの歌詞には頻繁に登場するので、覚えておくと歌詞の読解がぐっとラクになりますよ。

「arms race」はどういう意味ですか?

“Arms race”は直訳すると「軍備競争」で、もともとは冷戦時代のアメリカとソ連が核兵器や通常兵器を競うように増強し続けた歴史的な状況を指す言葉です。しかしこの曲でピート・ウェンツは、それをミュージック・シーンや芸能界での過剰な注目争い・自己アピール合戦への皮肉として使っています。「これはただのシーン(音楽シーン)じゃない、軍備競争だ」というタイトルは、ロックバンドたちが有名になろうと必死にしのぎを削る様子を、国家間の戦争になぞらえた鋭いメタファーなのです。

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関連リンク

This Ain’t A Scene, It’s An Arms Race – Fall Out Boy (Official Video)

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