今回の曲のタイトルは、「Venus」です。直訳すると、「ヴィーナス」です。
Bananarama(バナナラマ)は、1981年にロンドンで結成されたイギリスの女性3人組ポップグループで、メンバーはサラ・ダリン、カレン・ウッドワード、シボーン・フェイの3名です。「Venus」は1986年にリリースされ、アルバム『True Confessions』に収録されています。この楽曲はもともとオランダのロックバンドShocking Blueが1969年に発表した曲で、バナナラマによるカバーバージョンはStock Aitken Watermanのプロデュースのもとシンセポップ/ダンスポップ調にアレンジされました。全米ビルボードHot 100では1位を獲得し、バナナラマにとって唯一の全米No.1シングルとなっています。ローマ神話の愛と美の女神ヴィーナスに自らを重ね、情熱的な愛を歌いあげるのがこの曲のテーマです。
【直訳のポイント】”fire”という単語は「火」と直訳できますが、この文脈では「炎のような情熱」や「燃える想い」を意味しています。愛する相手への強い感情を表す比喩として捉え、そのまま「炎」と訳すことで、歌詞のイメージを保つよう意識しました。
細かく調べて、できる限り注釈をつけて和訳しました。
※普段聞かないような難しい単語、普段とは違う用法の単語や熟語は、調べておきました。
歌詞の右上に表示される小さな数字をクリックorタップしていただけるとポップアップで注釈が見れます。
以下、和訳です。
Venus – Bananarama
[Verse 1]
Goddess on the mountaintop
山頂に佇む女神
Burning like a silver flame
銀色の炎のように燃えながら
The summit of beauty and love
美と愛の頂点
And Venus1Venus
[固有名詞・ローマ神話]愛と美を司るローマ神話の女神。英語圏では「愛と美の象徴」として広く知られ、金星の名の由来でもある。 was her name
その名はヴィーナス
[Chorus]
She’s got it2got it
[慣用・動]「手に入れた」ではなく「(特別な魅力・輝きを)持っている」という慣用表現。”it” は不定代名詞として「特別な何か」を指す。
彼女には何かがある
Yeah, baby, she’s got it
そう、ベイビー、彼女には何かがある
I’m your Venus, I’m your fire
私はあなたのヴィーナス、あなたの炎
At your desire
あなたの望みのままに
Well, I’m your Venus, I’m your fire
そう、私はあなたのヴィーナス、あなたの炎
At your desire
あなたの望みのままに
[Verse 2]
Her weapons were her crystal eyes
彼女の武器は、水晶のような瞳だった
Making every man mad3mad
[形・多義]「怒った」が原義だが、ここでは「夢中にさせる・狂わせる」の意。
男たちをみな狂わせながら
Black as the dark night, she was
暗い夜のように黒かった、彼女は
Got what no one else had
誰も持っていないものを、彼女は持っていた
Wow!
ワオ!
[Chorus]
She’s got it4got it
[句・俗語]「持っている」→ 特別な魅力や資質を備えていることを示すイディオム。
彼女には特別な何かがある
Yeah, baby, she’s got it
そう、あの子には特別な何かがある
I’m your Venus5Venus
[固有名詞]ローマ神話の愛と美の女神。ここでは愛の象徴・理想の女性として使われている。, I’m your fire
私はあなたのヴィーナス、あなたの炎
At your desire
あなたの望みのままに
Well, I’m your Venus, I’m your fire
ねえ、私はあなたのヴィーナス、あなたの炎
At your desire
あなたの望みのままに
[Interlude]
Venus
ヴィーナス
[Chorus]
She’s got it6got it
[句・俗語]「持っている」→「言葉にならない特別な魅力・色気を備えている」というイディオム。”it” は indefinable appeal(なんとも言えない性的魅力)を指す。
彼女にはそれがある
Yeah, baby, she’s got it
そう、ベイビー、彼女にはそれがある
I’m your Venus7Venus
[固有名詞]ローマ神話の愛と美の女神。ここでは「あなたにとっての愛と美の化身」として自らを重ねている。, I’m your fire
私はあなたのヴィーナス、あなたを燃やす炎
At your desire
あなたの望むままに
Well, I’m your Venus, I’m your fire
そう、私はあなたのヴィーナス、あなたを燃やす炎
At your desire
あなたの望むままに
[Verse 1]
Goddess on the mountaintop
山頂に立つ女神
Burning like a silver flame
銀の炎のように燃えながら
The summit of beauty and love
美と愛の極致
And Venus8Venus
[固有名詞・神話]ローマ神話における愛と美の女神。ギリシャ神話のアフロディーテに相当し、金星の英語名でもある。 was her name
その名はヴィーナス
Wow!
ワオ!
[Chorus]
She’s got it9got it
[句動詞・俗語]「she has it」の口語形。ここでの「it」は言葉にできない特別な魅力・色気(「イット・ファクター」)を指すイディオム。
彼女にはそれがある
Yeah, baby, she’s got it
そう、彼女にはそれがあるんだ
I’m your Venus, I’m your fire
私はあなたのヴィーナス、あなたの炎
At your desire
あなたの望みのままに
Well, I’m your Venus, I’m your fire
そう、私はあなたのヴィーナス、あなたの炎
At your desire
あなたの望みのままに
[Interlude]
Venus was her name
ヴィーナス、それが彼女の名前だった
[Outro]
Yeah, baby, she’s got it10it
[代・俗語]「それ」→漠然とした代名詞だが、ここでは言葉にできない特別な魅力・色気・オーラを指す慣用的用法。
そうさ、彼女にはそれがある
Yeah, baby, she’s got it
そうさ、彼女にはそれがある
Yeah, baby, she’s got it
そうさ、彼女にはそれがある
Yeah, baby, she’s got it
そうさ、彼女にはそれがある
Yeah, baby, she’s got it
そうさ、彼女にはそれがある
Yeah, baby, she’s got it
そうさ、彼女にはそれがある
Yeah, baby, she’s got it
そうさ、彼女にはそれがある
Yeah, baby, she’s got it
そうさ、彼女にはそれがある
Yeah, baby, she’s got it
そうさ、彼女にはそれがある
Yeah, baby, she’s got it
そうさ、彼女にはそれがある
Yeah, baby, she’s got it11got it
[句・俗語]ここでの “have got it” は「それ(魅力・才能・オーラ)を持っている」という意味の慣用表現。単なる「手に入れた」ではない。
そう、あの子には何かがある
Writer(s): Robbie van Leeuwen
以上です、いかがでしたでしょうか!
以下に、ミュージックビデオ貼っておきます!ご覧ください!
よくある質問
「Venus」はどんな曲ですか?
Bananaramaの「Venus」は1986年にリリースされた楽曲で、オランダのロックバンドShocking Blueが1969年に発表したオリジナル曲をカバーしたものです。BananaramaバージョンはアメリカのBillboard Hot 100で見事1位を獲得し、80年代ポップを象徴するアンセムとして世界中で愛されてきました。Spotifyをはじめとするストリーミングサービスでも根強い人気を誇り、懐かしのプレイリストや映画・ドラマのサウンドトラックに頻繁に登場するエバーグリーンな一曲です。
「”Venus”」はどういう意味ですか?
「Venus(ヴィーナス)」はローマ神話に登場する愛と美の女神の名前です。歌詞の中では単なる神話上の固有名詞にとどまらず、「誰もが一目で心を奪われてしまうほど美しく魅力的な女性」の象徴として使われています。日本語で言えば「まるで愛の女神そのもの」という最上級の褒め言葉のニュアンスで、相手の圧倒的な魅力を神格化して表現しているんです。英語の歌詞でこうした神話の名前が登場したら、「特別な存在への賛美」と捉えると理解しやすいですよ。
「”got it”」はどういう意味ですか?
「got it」を直訳すると「それを持っている」になりますが、歌詞では「she’s got it」という形で登場します。ここでの「it」は特定の物ではなく、「人を惹きつける特別な何か」「言葉では説明しきれない輝き・オーラ」を指すスラング的な表現です。日本語に意訳するなら「彼女には特別なものがある」「只者じゃないオーラを持っている」といったところでしょうか。英語では昔から「She’s got it.」だけで「あの人はカリスマがある」という意味になる、とても便利な表現なんです。
「”mad”」はどういう意味ですか?
「mad」と聞くと「怒っている」とすぐ連想する方も多いですが、歌詞の文脈では全く違う意味で使われています。恋愛ソングにおける「mad」は「狂おしいほど夢中になっている」「頭がどうかなりそうなくらい好き」というロマンティックな意味合いで、「I’m mad about you」なら「あなたに夢中でたまらない」という情熱的な告白になります。日本語の「恋に狂う」という表現に近いイメージで、感情の強さを「狂気」に例えるのは日本語も英語も共通しているんですね。
関連リンク
Venus – Bananarama (Official Video)
他の曲も和訳しています。よろしければどうぞ!
【歌詞和訳】This Ain’t A Scene, It’s An Arms Race – Fall Out Boy
【歌詞和訳】This Love – Maroon 5
【歌詞和訳】Because Of You – Ne-Yo
【歌詞和訳】The Fox (What Does the Fox Say?) – Ylvis
【歌詞和訳】Virtual Insanity – Jamiroquai